電脳仙人 | 遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

背骨内部を気が通る丹道周天、クンダリニー覚醒を体験したCOSMIC SHAMANが、気功・仙道、神秘行に対する
考察を述べるブログです。


(前回の関連記事は「最も効率的な選択は何か 」です)

 電脳仙人

前回の記事では、

起業セミナー等で結果を出す人を見ていていると
2パターンに分かれます。

1つは、優れた指導者がマンツーマンで起業をサポートして
くれた場合です。

これは、20代のフリーター青年に佐藤優氏がマンツーマンで
学習内容を指導したのと同じパターンです。

と説明しました。

確かに上記の方法を使えば成功できる確率は非常に高まりますが、
同時に問題が生じます。

それは他人の指示通りに行動することで成功したため、

他人の命令に従うことが一番だ

というメッセージが潜在意識に刻まれてしまうことです。

特にカリスマ型の強い人格を持った指導者についた場合

この傾向は強く なります。


例えば、アップル社の故スティーブ・ジョブズ氏は完全なカリスマ型

経営者でした。


ジョブズはエレベーターに乗り合わせた従業員と話をしていたら怒りだして、

 エレベーターの中でその従業員をクビにした。

・秘書がいつもと
違うブランドのミネラルウォーターを持ってきたのでクビにした。


・社員のiPhoneを前触れなく取り上げて、そのiPhoneがパスワードで

 保護されていなかったらクビにした。


・次々と社員がリストラされた際には「スティーブされる」(=クビになる) という

  隠語が生まれた。

・部下は、ジョブズとのミーティングの前には必ず闘牛士と同じように

 「自分は既に死んだ」と暗示をかけてから挑む。


これはまるで童話に出てくる中世ヨーロッパの王様のような
行動だと思います。

しかし、ジョブズ氏がアップル社に復帰した1997年と2011年の売り上高を

比較すると、


1997年⇒70億ドル  

2011年⇒1082億ドル


と、なんと15倍に増えています。


1ドル90円で換算すれば、年間6300億円の売り上げの企業が

年間10兆円近くまで業績が上がったわけです。


おそらく部下にしてみればジョブズ氏は王様というよりは神のような

存在で、とにかく彼に言われた通りに仕事をしていれば、自分たちの

生活はどんどんよくなったわけです。


(これには「スティーブされない」ことが前提条件になりますが。)


逆にジョブズ氏が亡くなった後のアップル社は株価、売り上げともに

 低迷しています。

これは強力なカリスマの影響で社員達の潜在意識に、


他人の命令に従うことが一番だ


というメッセージが受け付けられたことが原因となっています。


ただ、あれだけ強力なカリスマの下にいたら、これは仕方がない事

だと思います。

ジョブズ氏のような非常に強い人格を持ったリーダーが生まれる背景には、
おそらくキリスト教の一神教的な考えが影響しているように感じます。


そのため西洋人は「命令するもの」と「命令されるもの」の立場が

 はっきりしているところがあります。

ホワイトカラーとブルーカラーの線引きが明確なわけです。

それに対して日本人の中からジョブズ氏ほど強いカリスマはなかなか

生まれません。


わたしが周囲を観察していると、逆に漠然と命令されることを望んでいる

人の割合が非常に多いように感じます。

1年ほど前でしょうか。

わたしがスタバでコーヒーを飲みながら本を読んでいると、
となりの席に高校生のカップルが座って話し始めました。

それとなく耳に入ってきた会話内容から推定すると、2人は
高校は別々で男の子は地元の進学校に通っていて、来年の
受験では国立大を目指して勉強に励んでいるようでした。

彼氏は部活(おそらくバスケ部)の
 主将をしていたらしく、

体格もがっしりしていてなかなか覇気のある青年でした。

その彼が将来の仕事に話しが及んだ時に、

「オレ、どんな会社に入ってもある程度は出世する

 自信があるよ。」


と彼女に自信ありげに語っていました。


彼女の方は、

「すごいわねぇ。」

と答えていたのですが

わたしは、

(なるほど。彼には自分で起業するという選択肢は全くないんだな。)

(一生、組織の中で働くつもりだ。)

(しかも、「ある程度は出世する」ということは、社長やCE0のような
 トップになる気もない。)

(おそらく彼には、


「大企業の部長や、大手銀行の支店長クラスくらいならなれそうだ。」

 という自信があるんだな。)

と分析しました。

わたしから見ると、彼はまだ若いのですから

「オレは将来、年商100億円の会社を作る自信があるよ。」
 
と、本田圭祐ばりのビッグマウスでも
良かったと思います。


しかし、彼にとっては


(自分が将来、独立して組織を率いて拡大していく。)


という考えは、


(ワープ航法ができる宇宙船を作って銀河の果てまで旅をする。)


くらい非現実的なありえない選択だったのだなと思います。


このカップルに限らず、わたしが身近にいる学生に将来ついて

 質問して、


「将来、自分は起業するつもりだ。」


と答える人は1人もいません。

100%の学生は、

「○○の企業に就職すれば40代で年収800万円になるそうです。」

などという話をします。

(逆にヤンキーのような正社員になる可能性が全く無く、気合と要領の良さ
 だけはある若者が起業して外食チェーンのオーナーになったりします。)

ここで誤解して欲しくないのは、わたしは別に会社に就職して
働くことが悪いと言っているわけではありません。

人にはそれぞれ個性がありますから、優れたリーダーを補佐して能力を
発揮する人もいれば、現場で地道な作業を続ける根気強さが持ち味の
人もいます。


特に日本のような高度に発達した社会は、設備と人員をそなえた

組織がなければ維持できないわけです。


ただ、会社に入って

〈自分は一生、組織の一員として働く〉

と考えて仕事を続けていると知らず知らずのうちに、

〈自分は一生、他人の命令に従わなければならない。〉

という思考パターンが形成されていきます。

さらに組織で必要とされる

「上司の命令に従わなければならない。」

「決った手順を踏まなければならない。」

「与えられたノルマを達成しなければならない。」


という考えは、

「上司の言う通りにやってさえいればいい。」

「現実がどうなろうが、決められた手順さえ守って
 いれば誰にも文句は言われない。」

「ノルマさえ達成すればそれでいい。」

という負の方向に容易に変化します。


もちろん組織にいる全ての人間がこうなるわけではありませんが、

必ず一定の割合の人間は組織が硬直化・官僚化する原因と

なってしまいます。

これに対してビジネス書(大前研一が書いたような本)では、

「組織の命令を待つだけではなく、自律的に行動できる社員に
 ならなければ、これからの社会では生き残っていけない。」

「従来の日本型組織は改革しなければならない。」

などと書いています。

わたしも確かに

(大前さんの言うとおりだな。)

と思います。

しかし、実際に身近にいるサラリーマンの話をいろいろ聞いていると、
真っ先に会社から排除される人って、真剣に会社を良くしようと考えて、
上に意見を進言したり、自律的に行動する社員なんですね。

特に公務員は周囲から浮いたら生きていけません。

日本って本当に閉鎖的な社会で、みんな口では選挙のスローガンのように

「今こそ日本を改革しなければならない。」

などと言ったりしますが、本当に改革しようとする人間が現れると
みんなで足引っ張って潰しにかかる閉鎖性こそが日本人の本質な
わけです。

逆に言えば、その閉鎖性のおかげで日本はヨーロッパ衰退の原因と
なった移民の受け入れや、通貨統合といった罠から逃れてきたのだなと
感じます。

(鳩山友○夫は、1000万人移民受け入れと、アジア通貨統合の
 両方を熱心に推進していましたが。)


このような閉鎖的な社会でも、今まで通りのやり方で企業が存続して

いけるのなら、組織の命令通りに行動していればいいと思います。


しかし、社会保障費の増大による経済衰退とTPP加入、原発停止に

よる電気料金の値上げで、これから日本企業はさらに弱体化して

いきます。


その一方で最近の若者を見ていると、わたしが同年代だったころに

比べても、どんどん安定志向・かつ保守的になっています。


しかも、現実的な政治・経済への興味も低下しています。


例えば、高年齢者雇用 安定法の改正による65歳定年制の復活は

わたしから見ると若い連中への死刑宣告だと思います。

あれでこれから若い社員の給料は上がらなくなるでしょうし、
新規採用も激減するでしょう。


特に体力のない中小企業の新規採用がなくなります。


現在、就活中の学生の話を聞くと、書類選考で落とされて実際の

面接まで辿り着くのも大変だそうです。


そして、面接まで行ってもヘタすると5次面接まである。


それでも今までは大手を落ちても中小企業に勤めるという選択肢があった。


これからはその残りの選択肢もなくなっていきます。


こうして社会保障のひずみが若年層に押し付けられていく。

ただ、当の本人達はそんな政治の問題には一切関心持たずに、
スマホでLINEやらゲームに熱中して満足しているわけです。


そんな彼らを見ていると、


「これが本当の安楽死だな。」

 「脳死状態とも言える。」

と、どっちの言葉が的確かについて考えたりします。


やはり情報弱者は徹底的に搾取されるのがこの世の構造なのだなと

再認識します。


こうしたお先真っ暗な状況下で企業のリストラや、残った社員の低賃金化、
長時間労働化が進んでいき、ユニクロの柳井会長が言うように、

将来、年収1億円か年収100万円に分かれて中間層が減っていく

わけです。

このような状況で企業をリストラされた人や、就職できなくて実家に住んで

フリーターを続ける人たちがどんどん増えてくる。


中には就職もバイトもしないで実家で親に食わせてもらっているだけの

若者もたくさんいる。


彼らはネットサーフィンとLINEとゲームだけは決してやめません。


歩いている時間を含めて、余剰時間はすべてネットにつぎ込みます。


わたしはこういうタイプの人達を見ていると、古代中国の仙人を連想します。


仙人は俗世間と交流を断ち、山に篭って霞を食べて修行に励みます。


高藤聡一郎が台湾で出会った仙人・許進中は古いボロ家に住んで、

ようやく食えるかどうか位の生活をしていたそうです。


そして、瞑想によりタオの世界に繋がり無窮の世界で遊んだわけです。


彼らも会社やバイト先での人との交流は極力避けて、仕事が終わると

さっさと家に帰って(というより歩いている時間も)、ずーっとスマホを

見ていて、帰宅するとLINE、ゲーム、ネットサーフィン。


中には本物の仙人のように、部屋から一歩も出ずに世間との

交流を断っている人間もいます。


わたしは別にそいういう生き方を否定する気はありません。


仙人が俗世を捨ててタオの世界に没頭したように、彼らは世の中との

関わりを捨ててネットの電脳世界に没入しようとしているわけです。

これはこれで仙人的な面白い生き方かもしれません。


特に現在のオンラインゲームは非常に発達していて、そこで仮想人格を

得て、バーチャルな人生を送ることも可能なわけです。


わたしはそんな彼らを電脳仙人と呼ぶことにしました。


電脳仙人にとっては、ネット環境と最低限の衣食住があればそれでいい。


それこそユニクロの柳井会長が言うように、年収100万円でも

十分なわけです。

もしかしたら、21世紀の日本でこそ仙人的生活が実現するのかも

しれません。


しかし、それも両親が健在なうちです。


年金支給開始時期の引き上げ、年金支給額の減額、金融緩和による

インフレの進行によって実家での生活も徐々に苦しくなってきます。


さらに親が死ぬと収入は一切なくなります。


今年6月に首相官邸で開催された社会保障制度改革国民会議のなかで、

社会保障費の財源として死亡消費税の導入が提案されたというニュースが

ありましたが、これは将来的に実現する可能性は高いと思います。


現在の日本の個人金融資産1500兆円のうち 6割を60歳以上の世代が

保有しているわけで、国の借金991兆円をなくすためには、ここから徴収
することが必要不可欠だから
です。

形や名称を変えたとしても、政府は必ず高齢層の財産を狙ってきます。

実際に導入されたと仮定すると、親の死後に同居していた家や土地にも

死亡消費税がかかります。

家と土地の評価額が2500万円として死亡消費税10%で250万円です。


家を売却する必要が出てきますから、こうなると親が残した家や

マンションにも住めなくなる。

わたしの予想では、将来ルームシェアが広まるのではないでしょうか。


それも現在あるようなタイプではなくて、都内築40年以上、月の家賃

3~4万円のアパートの1室を3~4人でシェアするわけです。


1人あたりの月収が8万円、家賃が月1万円、スマホ代1~2万円、

食費・光熱費3万円、その他雑費1~2万円でカツカツで食べて
いけます。


部屋はネットカフェのように仕切っていて、住人たちは帰宅すると、一言も

言葉を交わさず、各自仕切りの中に籠ってひたすらスマホをいじっている

わけです。


もし、これが現実化したら

電脳仙人シェアハウス


とでも名付ければいいのでしょうか。


 つづく
 


※次回の記事更新日は8月1日です。






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