一子相伝の伝承者 | 遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

遠隔気功操作 サイキック覚醒丹道周天法

背骨内部を気が通る丹道周天、クンダリニー覚醒を体験したCOSMIC SHAMANが、気功・仙道、神秘行に対する
考察を述べるブログです。

(前回の関連記事は「意外にハードな呼吸法 」です)

 一子相伝の伝承者

前回の記事では呼吸法で胸が重苦しくなる原因の1つに、

腹式呼吸によって胸の筋肉に無理な力がかかったため
筋肉が疲労を起こし乳酸が溜まり硬くなったこと。


が関係していることについて説明しました。

能の呼吸のように一見するとソフトな呼吸が、自律神経のみ
ならず深層筋や内臓のような体の深部に影響を及ぼします。

単純に息を吸って吐く動作をするだけでも、20種類以上
の筋肉が協同して働いているわけです。

気功や健康法で行われる呼吸法は、自然に行われるべき
呼吸を意図的にコントロールしようとするためにどうしても
無理な力がかかリがちです。

それが長期間続くと、本人が自覚しない内に肉体のバランスが
崩れて体調不良を引き起こします。

わたし自身も呼吸法で体の調子がおかしくなった時から、
その原因を突き止めようと呼吸についていろいろ調べて
ました。

その中で特に印象に残ったのが、能を特集したNHKの
ドキュメンタリー番組でした。

それがなかなか興味深い内容だったので、かいつまんで
説明します。

能ではシテとツレと呼ばれる役を担当した演者が、
翁面、
小面(こおもて)、般若(はんにゃ)なとといった
能面を身に
つけます。

よく、〈感情に乏しい〉〈つくりもののような表情〉の喩え
として「能面のような顔」という言葉が使われます。

しかし実際の能の舞台では、表情が変わらないはずの能面が
その時の演者の振る舞いにより、様々な表情に変化するように
観客の目に映ります。

一般的に
その理由は「モデリング効果」で説明されます。

モデリング効果とは、光のあて方によって人の顔やものの立体を
適切に見せる手法の事です。

よく街中を歩いていると、ブティックのショーウインドにマネキンが
並んでいますが、その場合の照明は斜め上45度の方向から
当てると、見る人に最も立体感を感じさせるとされています。

学生時代に修学旅行やキャンプで寝泊まりした際に消灯すると、
必ずその中の1人が懐中電灯を顔の下から当てて周囲の学生を
怖がらせようとしたり、その状態で記念写真を撮ったりしていました。
(わたしもやりました。)

それも「モデリング効果」です。

優れた能の演者は、舞台の照明の位置と、その光が能面の表情に
どのような変化を生じさせるか、さらに観客からどう見えるかという事を
経験的に把握した上で演じているわけです。

以上が、

「能面がなぜ表情を変えて見えるか?」

という問いに対する一般的な解答です。

わたしが観た番組ではそこからさらに一歩踏み込んで、能の演者に
脳波測定器を取り付けて、演じている時の脳波がどのように変化する
かのデータを測定していました。

その結果として分かったのが、演じる役や場面によって、演者の脳波が
「喜び」「怒り」「悲しみ」とはっきりした変化を示していたという事でした。

わたしがためしに演者のそれぞれの場面の波動にシンクロしてみると、
確かに「喜び」「怒り」「悲しみ」といった感情をはっきり感じ分けるることが
出来ます。

単に能面の陰影によって観客に表情を感じさせるだけではなく、
それに加えて実際に自分で役になりきって感情を生み出し、波動
として観客に向けて放射していたわけです。

こういった波動的な効果が加わることによって、観客の目には能面の
表情の変化が際立って感じられます。

逆に言うと、波動的な効果を観客に伝えられるかどうかという点が、
一流の演者と2流、3流との違いになるわけす。

そして、この「感情を生み出す」ことにも呼吸法が関わっています。

わたしが先ほど紹介したNHKのドキュメンタリー番組で能の演者の
脳波測定を行った昭和大学医学部の本間生夫教授は、感情と呼吸の
関係に着目しました。

以下は本間教授のインタビュー記事からの抜粋です。

感情と呼吸は密接に関係している

不安、怒りなどのストレスが加わると呼吸は速くなる。

本来呼吸は「吸ったら吐く」というリズムで規則正しく行われる
はずだがストレスは呼吸のリズムを乱す。

ストレスが加わると、何度も浅く吸って、深く吐けない状態に
なります。

すると肺の中に余分な空気が溜まって残気量が上がり、
肺が過膨張になります。これが息苦しさの原因。

よく「胸が潰れるような悲しみ」と言ったりしますが、人が
悲しみに打ちひしがれている時は自然と呼吸が浅くなります。

逆にリラックスしているときは呼吸が楽になります。

実際にわたしが悲しんでいる人に波動にシンクロすると胸が
塞がるように重苦しくなりますし、幸福感を感じている人の
波動につながると胸が内側から膨張する感覚が伝わります。

食欲を正常にするためには呼吸法が重要

感情で変化する呼吸は、逆に呼吸によって感情を
コントロールできる。

不安や怒りは深呼吸をすると和らいでいく。

過食や拒食など、食欲は不安やストレスと密接に
関係しています。

その点から考えれば、呼吸を整えることは、異常な食欲を抑え、
正常な食生活を送るために役立つと思います。

「空気を吸うだけで太る」という言葉があるが、実はストレスが
引き起こす過食、過呼吸状態を言い当てている。


これはわたしが以前の記事で紹介した呼吸が自律神経に及ぼす
効果に分類されると思います。

ただ、能の場合は1300年という長い歴史の中で一子相伝に
近い形で技術が伝承されてきました。

こう書くとまるで北斗の拳のような話になってきますが、長い年月を
かけて一子相伝に近い形で技術が伝承される事には大きなメリット
があります。

例えば、ロバート・デニーロ、アンソニー・ホプキンス、ブラッド・ビット
といった有名俳優が取り入れている演技技術に「メソッド演技法」という
流派があります。

これは俳優が感情を追体験することを重視する演技法で、外見の動きや
セリフの抑揚などで役柄を表現するのではなく、演じている俳優が自らを
その役柄に投影して演じます。

いわゆる「憑依型の役者」を目指すわけです。

わたしが以前気功を習っていた元師匠は、あれこれ理屈を考えたりせず、
とにかく周囲のいろいろな人や物の波動を感じる感覚実践派でした。

ある時、わたしが

「TVや映画を観ていて、俳優の性格ってわかりますか?」

と質問したことがありました。

すると、

「いや、俳優は実際にその役になりきって感情を出すから、
 俳優本来の性格は分からないな。」


と答えていました。

師匠は「メソッド演技法」など理論的な背景については全く知らなかった
のでしょうが、波動感覚から直観的に理解していたわけです。

「メソッド演技法」は現在主流となっている演技法ですが、源流を辿れば
1917年のロシア革命でアメリカに亡命したロシア人俳優が主催した
演技クラスが元となり、1940年代のニューヨークで確立した体系です。

その後、ジェームス・ディーン、マーロン・ブランドといったカリスマ性を
備えた俳優が取り入れることにより主流となりましたが、それでも
100年に満たない歴史しかありません。

しかも、優れた俳優を輩出したとしても個人レベルでの技術の伝承は
なされません。

ロバート・デニーロやマーロン・ブランドの真似をする役者はたくさん
いますが、本人から手取り足取り細かい技術を教わる俳優は皆無です。

しかし、能では代々伝承された技術を師匠である親から直接教わります。

それが数百年かけて続くうちに、さらに伝承者が発見した細かい技術の
向上が加わり、それがさらに伝承されます。

結果的に、役柄やその場面場面に応じた感情に対応した呼吸法が
幾多も発見され蓄積してきたわけです。

こう考えると
、能の伝承者と、メソッド演技法を学んだ個人の役者
中に存在する演技に関するデータ量には大きな違いがあります。

「北斗の拳」で、2000年の歴史を誇る北斗神拳の伝承者ケンシロウと
元特殊部隊の指揮官カーネルが闘うシーンがあるのですが、それが
能の伝承者とメソッド技法役者の違いに重なります。

それと先ほど、

「いや、俳優は実際にその役になりきって感情を出すから、
 俳優本来の性格は分からないな。」


という元師匠の回答について書きましたが、

あれからわたしが自身チャネリングを続けることによって、

〈役を演じている時の表層意識レベルの波動〉



〈その役者の日常生活での波動〉

さらに

〈潜在意識レベルでの波動〉

など、いろいろ読み分けられるようになりました。

(これが出来るようになった時は元師匠とは縁を切っていたので
 この技術につい話す機会はありませんでした。)


 つづく  


※次回の記事更新日は2月10日になります。


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