(前回の関連記事は「本人は気付かない気の異常(偏差) 」です)
超実用的!気功講座 第20回
高藤仙道で秘密にされていた部分
前回までの記事では、仙道研究家 高藤聡一郎氏の著書を参考にして、
気功、仙道の重要な修行法である「初歩的小周天」「大周天」について
説明しました。
大まかに内容をまとめますと、
<初歩的小周天>
効果~気の感覚・コントロール能力の獲得、健康増進
気の性質~後天の気(精力・体力)を陽気という熱い気の塊りにする
気のコントロール法~意識で気を動かしてゆく
気が通るルート~任脈・督脈(背骨の上の皮膚の中を通る)
<大周天>
効果~本格的なサイキック能力の覚醒(六具神通)、クンダリーニ覚醒
神秘体験(テレパシー・チャネリング・幽体離脱など)
気の性質~先天の気(生まれてから死ぬまで封印されている生体エネルギー)
を覚醒させる
気のコントロール~軽く丹田・尾骨に意識をかけただけで瞬時に気が上昇する
(仙道用語で「不識神による気の巡り」と呼ぶ)
気が通るルート~丹道(背骨の内部)を通り、脊髄・脳にエネルギーが流入する
という違いがあります。
このように、「初歩的小周天」と「大周天」という修行法はまったく別物なんです。
野球に例えるならば、リトルリーグとメジャーリーグ位の違いがあります。
ここで疑問が浮かびます。
「それでは、初歩的小周天から大周天になるにはどうすればいいんだ?」
高藤氏の著書「秘法!超能力仙道入門」の中に
「小周天と大周天を結ぶトレーニング」という章があります。
この章で高藤氏は「全身周天」という修行法を紹介しています。
①小周天を続けていると陽気が強化され、熱さよりも圧力として感じられる
②陽気を手足の経絡に(線上に)流してゆく
③強化された陽気を手足全体に流してゆき、全身に満たしてゆく
④陽気を意識で頭まで上げたら、後は頭頂チャクラ(百会)に意識を置くだけで
全身に気が満ちるようになってゆく
⑤全身に満ちた気を体外に放射して自分がいる部屋全体に広げてゆく
⑥その他にも、陽気を圧縮する・色彩イメージ・感情移入・温感転入などを
行い、気のコントロールを高めます。
高藤氏はこの①~⑥の段階のマスターをもって「全身周天」の完成とし、
次に「大周天」へと移行するように勧めています。
そして、大周天へ移行するための修行法として、背骨の内部(丹道)に
気を通す方法が書かれています。
その部分を抜粋しますと、
「トレーニング方法は今までと全く同じだ。」
「毎日、全身周天と温養(頭頂チャクラに意識をおく)を
繰り返していくのである。」
「こうしていると、陽気が強くなるにしたがい、背骨の上の皮膚の
ところを 通っていた陽気の流れが、だんだんと深いところを
通るようになる。」
「はじめは、皮膚と肉の間ぐらいのところだが、やがて、背骨に
近いところを 通りだし、最後には背骨の中を通って頭頂に
達するようになる。」
と説明しています。
要するに
「全身に気を通していれば、自然と背骨の中を気が通るようになる。」
と言っているんです。
しかし、この方法では絶対に背骨の中を気が通ることは
無いんですね。
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