1~2月発売予定のCD その3 | サイケデリック漂流記

1~2月発売予定のCD その3

Phluph
Phluph
Phluph

以前、「ボスタウン・サウンド」特集で取り上げたことのあるボストンの4人組。本作は1968年にVerveからリリースされた唯一のアルバムです(10年以上前にAkarmaからCD再発されていた)。

ディラン・カバーの1曲以外はメンバーのオリジナルで、Fuzz, Acid & Flowersでも"excellent psychedelic album"と賞賛されていたように、英国ポップサイケを巧みに取り入れた、上質なオルガン・サイケポップ作品となっています。地味なボスタウン関連の作品の中では、群を抜いてコマーシャルな感覚を持った一枚。

1. Doctor Mind
2. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train
3. In Her Way
4. Another Day
5. Girl In Tears
6. Ellyptical Machine
7. Lovely Lady
8. Death Of A Nation
9. Love Eyes
10. Patterns



Gospel Oak
Gospel Oak
Gospel Oak

のちにKingfishを結成し、デッド人脈で名を知られるMatthew Kellyが在籍していたグループの1970年の唯一作。Mattが英国滞在中に当地のミュージシャンと組んだバンドという説と、彼と主にインディアナ出身のメンバーがロンドンで録音したアルバムという説がありますが、どうやら後者の説が有力らしい。いずれにせよ、アルバムには制作者として英国人プロデューサーのMike LeanderとRoger Watsonの名がクレジットされています。

音は、レビュアー泣かせというか、これといった特徴がないので説明しづらいんですが、ブルース~カントリー風味のルーラル(ヒッピー)ロックといった感じ(ペダルスティール入り)。でも、そういえばQMSやデッドから派生した70~80年代のサンフランシスコのバンドには、こういうのが結構あったような・・・。

1. Brown Haired Girl
2. Common Expression
3. Recollections Of Jessica
4. South Bleach
5. Big Fat White Man
6. Why We Came
7. Go Talk To Rachel
8. O.K. Sam
9. St. Anne's Pretension



Rich Mountain Tower
Rich Mountain Tower
Rich Mountain Tower

こちらも負けずに説明しにくいサウンド。この1971年のデビューアルバムはシカゴのOvationレーベルからリリースされているため、Fuzz, Acid & Flowersではイリノイのバンドと紹介されていますが、どうやらテネシーの出身らしい。

同書では「"American Beauty"の頃のGrateful Deadにちょっと似てる音」なんて説明されていましたが、変わってるのは、時折りビヨーンとムーグシンセサイザーが響いたりするところ。CS&N風フォークロックにペダルスティール入りのカントリーロック、サイケなエフェクト付きのメロウチューンなど、いろいろやってくれます。ちなみに、このあと、もう1枚か2枚アルバムをリリースしているようです。

1. Uncle Bob White
2. Circle Sky Moon Mix
3. Thank You, Maggie
4. If You Don'T Look Back
5. Our Passage Home
6. He Ain'T Got No Color, Boys
7. Song Of The Sea
8. The Same Thing Applies To Me That Applies To You
9. One Last Farewell
10. Marie