A Euphonious WailとGlass Prismが紙ジャケで再発 | サイケデリック漂流記

A Euphonious WailとGlass Prismが紙ジャケで再発

ユーフォニアス・ウェイル(紙ジャケット仕様)
ユーフォニアス・ウェイル
ユーフォニアス・ウェイル(紙ジャケット仕様)

西海岸(Santa Rosa)の男女混声5人組、A Euphonious Wailが1973年にKappからリリースした唯一のアルバム。レスポール系のディストーションギターと、よく歌うハモンドオルガンに、ソウルフルなSuzanne Rey嬢のボーカルをフィーチャーしたヘヴィロックサウンドには、Jefferson Airplane~ベイエリアファンク系の男女混声グループに連なるシスコサウンドからの影響を聴き取ることができます。

ただ、下の動画のオープニングナンバーなんかはかっこいいし、演奏も上手いんですが、全体的に楽曲がやや平凡なのが残念なところ。でも、逆にそのへんがマイナーハードロックコレクターにはそそるところかもしれません。



ポー・スルー・ザ・グラス・プリズム(生産限定紙ジャケット仕様)
グラス・プリズム
ポー・スルー・ザ・グラス・プリズム(生産限定紙ジャケット仕様)

Glass Prismはペンシルバニア出身の4人組。エドガー・アラン・ポーの詩をモチーフにしたデビュー作"Poe Through the Glass Prism"(1969)と、セカンドの"On Joy and Sorrow"(1970)の2枚をRCAからリリースしています。

いずれも、ハモンドオルガンが活躍するアートロック系のサウンドで、たとえていうならVanilla Fudgeをメロウにして聴きやすくしたような感じ(その分、地味な印象も否めないけど・・・)。1stはあまりギターが目立たなかったのですが、次作はファズギターチューンが増えて、むしろこちらの方が60sサイケっぽいかもしれません(より「プログレッシブ」になったという意見もありますが・・・)。

ところで、1stのオープニングナンバー"The Raven"を聴いて、"MacArthur Park"を連想してしまったのは私だけでしょうか?

オン・ジョイ・アンド・ソロウ (生産限定紙ジャケット仕様)
グラス・プリズム
オン・ジョイ・アンド・ソロウ (生産限定紙ジャケット仕様)



サイケデリック漂流記


サイケデリック漂流記