70sジャズロック系タイトル初CD化 | サイケデリック漂流記

70sジャズロック系タイトル初CD化

Archie Whitewater
Archie Whitewater
Archie Whitewater

Archie Whitewaterは、ホーンメンバーを含むNYの9人組。本作は、Rotary Connectionなどが所属したChess系のCadet Conceptレーベルから1970年にリリースされた唯一のアルバムです。

基本的なスタイルはBS&Tみたいなブラスロックなんですが、ホーンによるファンキーな要素は控え目で、ジャズ、R&B、ロック、60sサイケの名残りがほどよくブレンドされた、より耳当たりの良いサウンドという印象(ヘヴィなギター入りの曲もあり)。リードボーカルを取っているメンバーが複数いて、いずれもマッチョ系ではないので聴きやすい(ひとりは女性みたいな声なので、女性ボーカル入りと紹介されている記事もあります)。特に、バイブのインプロやフルートが入った、NYらしい都会的なメロウチューンが印象的です。

ちなみに、同レーベルに残した"Unreleased Second Album"が存在するのですが、今回の再発にはそれらのボーナストラックは収録されていないようです。RPMから2月21日発売予定。



Collage
Luis Gasca
Collage

Luis Gascaはサンフランシスコのラテンジャズ系トランペット奏者。シスコ勢のJanis Joplin, Santana, Malo, デッドのBob Weir, JAのMarty Balinらのバックをつとめたことで知られ、JanisとはKozmic Blues Bandの一員として、ウッドストックに出演しています。

1975年に録音された本作"Collage"(コラージュ)は、4枚目にしてラスト作となった彼のリーダーアルバムです。ラテンジャズ系のフュージョン作品で、ボーカルはスキャットがちょこっと入ってるくらいで、ほぼ全編がインストナンバー。ややジャズ寄りながら、サンフランシスコのラテンロック~ベイエリアファンクの流れに沿った佳作となっています。Beat Goes Publicから12月6日発売予定。


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