Jefferson Starshipの新譜発売 | サイケデリック漂流記

Jefferson Starshipの新譜発売

Jefferson's Tree of Liberty (Spkg)
Jefferson Starship
Jefferson's Tree of Liberty

前作の"Windows of Heaven"(1998)から十年ぶりとなる、Jefferson Starshipの新作スタジオアルバムが9月にリリースされます。前作は、JA~原初Jefferson Starship回帰的なサウンドだったので、今回はどんな音になっているのか興味深いところです。

現在のメンバーは、Paul Kantner (G, Vo), David Freiberg (Bs, Vo), Cathy Richardson (Vo), Slick Aguilar (G), Chris Smith (Key), Donny Baldwin (Drm)となっていて、Marty Balinは抜けているようです。前作参加していたJack Casadyが抜けたかわりに、2005年に復帰したDavid Freibergが加わっていて、女性ボーカルもDarby Gould~Diana ManganoからCathy Richardsonに交替しています(Marty Balinは近年のツアーに顔を出したりしているので、何曲かでレコーディングに参加しているのかもしれません)。

ちなみに、こちらのJefferson Starshipは、92年に再編成されたJefferson Starship-The Next Generationというやつで、いってみれば本家筋にあたります。バンドは、1984年の"Nuclear Furniture"リリース後に脱退したPaul Kantnerと、その後Starshipとして活動するMickey Thomasを中心とするグループに分裂して、裁判沙汰にもなったといういきさつがあります。

しかし、グレース・スリックはStarship側に残ったので、話がややこしい。「セーラ」("Sara")や、今も朝の情報番組のテーマで使われている「シスコはロックシティ」("We Built This City")、映画「マネキン」の主題歌の「愛はとまらない」("Nothing's Gonna Stop Us Now")と、3曲の全米No.1ヒットを放ったのが、この時期(1985~87年)のStarshipだったというのは皮肉です。

Windows of Heaven
Jefferson Starship
Windows of Heaven



女性ボーカルは前任のDiana Mangano。Martyの姿も見える。