Holding Co.のレア音源集発売

Big Brother & the Holding Company
The Lost Tapes
Janisがモンタレーのステージに立ってビッグスターになる以前、1966年後半から1967年前半にかけてのHolding Companyのライブ演奏を収録した、CD2枚組のコンピがリリースされています。
Disc2は、これまで"Live in San Francisco 1966"というタイトルで出回っていたものと同一内容のようですが、Disc1の12曲はメンバーによって新たに発見された未発表音源だそうです。いずれにせよ、ライセンスを受けた正規リリースで、24ビットリマスタリング+Sam AndrewとDavid Getzによるライナーが付属とのこと。
また、「ポスト・ジャニス」期のHolding Companyのアルバム、
"Be a Brother"では、新メンバーとなったNick Gravenitesの存在が大きく、プロデュースをはじめ、ソングライティング、リードボーカルと大活躍しています。John Cipollinaとの共作ナンバーの"Joseph's Coat"なんか、激渋ファズギター入りで、オリジナルのQMS以上にヘヴィなのが聴き物。
"How Hard~"ではNickは自作の一曲で歌っているのみですが、その一曲というのが、"Pearl"録音中のJanisのために書いたものの、彼女の突然の死によってインストナンバーとして収録されたという逸話のある"Buried Alive in the Blues"です。ちなみに、"Be a Brother"収録の"Mr. Natural"では、生前のジャニスがボーカルで参加しています(ラスト近くでチラっと入ってくるだけなんですが、その瞬間空気が変わってしまうみたいなところがやっぱりスゴい)。
なお、リンク先のamazonでは「商品の説明」や曲名リストで2枚組のような記述になっていますが、発売元のAcadia(Evangeline)のサイトでは2on1となっていた(ジャケにも書いてある)ので、一枚ものだと思います。

Big Brother and the Holding Company
Be a Brother/How Hard It Is