ヘヴィサイケ特集 その11
今回は、シスコサイケとの関連性はほとんど見られないものの、近年再発されてJosefusとともに再評価の機運が高まったテキサス産ヘヴィサイケ~ハードロックバンドを・・・。
Corpus
ジャケットから想像されるよりはるかに「まとも」な音で、ボーカルもギターも艶っぽくて上手い。基本はわりと明快なブギー(ロックンロール)やブルースがベースのハードロックです。
ジャケからアングラ系のドロドロなヘヴィサイケデリアを期待して聴くとハズされてしまうかもしれませんが、ギターの音の歪みや粘っこさはヘヴィサイケ的だし、メランコリックなスローナンバーも良い。タイトルチューンの''Creation a Child''の展開なんか、マイナーハードロックファンは涙なしには聴けないでしょう。
唯一のアルバム''Creation a Child''の制作は1970年で、5人のメンバーがクレジットされていますが、ひとりの担当は''Lyrics''となっています。

Corpus
Creation, A Child
Mariani
バンド名はドラマーのVince Marianiにちなんでいますが、このトリオの主役は、その後ソロで活躍するEric Johnsonのギターです。ヘヴィでトリッピーでよく歌う、いかにも1970年前後のエクスペリエンス・フォロワーなマイナーヘヴィロックトリオという、あの独特の雰囲気を持ったギタープレイ・・・。レコーディング当時、Ericはまだ16歳になるかならないかだったというのは驚きです。
そんなわけで、サイケファンよりもEric Johnsonファンのギター野郎たちが興味本位で買っていく、というのがけっこう多いようです。アラン・ホールズワースに対するIgginbottomみたいな存在かもしれません。(私にはIgginbottomよりこちらの方がずっと魅力的ですが・・・。)
ヘヴィサイケ的にも、Experienceの''Third Stone From the Sun''を下敷きにしたようなアシッドチューンがハマってるし、終わりが見えないような長尺のインプロやドラムソロなんかの大味さも、マイナーハードロックファンにとっては「美味しい」ところです。ちなみに、オリジナル(1970~71)はプロモ・オンリーの激レア盤。

Mariani
Perpetuum Mobile (リンクはFreak Emporium)
Seompi
これはちょっと面白い。もうほとんど70s英国ドゥーム/ヘヴィロックです。ブラックサバスみたいな「おどろおどろ」なムードとリフ。曲の展開もけっこう変態で、ギターなんかかなりイッてしまっててヘヴィサイケ度も高し。ダークなマイナー(B級)ハードロックに目がない方には特にオススメです。
バンドは1969年の結成で、レコーディングは1970年ごろ。リアルタイムではアルバムは出ていないようです。Gear Fab盤CDの''Awol''は、1997年に発売されたRockadelic盤LPにボーナストラックを満載したもの。全長約78分で、お腹いっぱい!

Seompi
A.W.O.L.
ちなみに、ベース(&ボーカル)のDave Williamsは、それ以前にはガレージサイケバンドのHeadstones(ファズギター+チープオルガンのガレージパンク。13th Floor~のカバーあり)に在籍していました。HeadstonesのCD''24 Hours (Everyday) ''のボーナストラックにはSeompiの4曲も収められています。

The Headstones
24 Hours (Everyday)
Corpus
ジャケットから想像されるよりはるかに「まとも」な音で、ボーカルもギターも艶っぽくて上手い。基本はわりと明快なブギー(ロックンロール)やブルースがベースのハードロックです。
ジャケからアングラ系のドロドロなヘヴィサイケデリアを期待して聴くとハズされてしまうかもしれませんが、ギターの音の歪みや粘っこさはヘヴィサイケ的だし、メランコリックなスローナンバーも良い。タイトルチューンの''Creation a Child''の展開なんか、マイナーハードロックファンは涙なしには聴けないでしょう。
唯一のアルバム''Creation a Child''の制作は1970年で、5人のメンバーがクレジットされていますが、ひとりの担当は''Lyrics''となっています。

Corpus
Creation, A Child
Mariani
バンド名はドラマーのVince Marianiにちなんでいますが、このトリオの主役は、その後ソロで活躍するEric Johnsonのギターです。ヘヴィでトリッピーでよく歌う、いかにも1970年前後のエクスペリエンス・フォロワーなマイナーヘヴィロックトリオという、あの独特の雰囲気を持ったギタープレイ・・・。レコーディング当時、Ericはまだ16歳になるかならないかだったというのは驚きです。
そんなわけで、サイケファンよりもEric Johnsonファンのギター野郎たちが興味本位で買っていく、というのがけっこう多いようです。アラン・ホールズワースに対するIgginbottomみたいな存在かもしれません。(私にはIgginbottomよりこちらの方がずっと魅力的ですが・・・。)
ヘヴィサイケ的にも、Experienceの''Third Stone From the Sun''を下敷きにしたようなアシッドチューンがハマってるし、終わりが見えないような長尺のインプロやドラムソロなんかの大味さも、マイナーハードロックファンにとっては「美味しい」ところです。ちなみに、オリジナル(1970~71)はプロモ・オンリーの激レア盤。

Mariani
Perpetuum Mobile (リンクはFreak Emporium)
Seompi
これはちょっと面白い。もうほとんど70s英国ドゥーム/ヘヴィロックです。ブラックサバスみたいな「おどろおどろ」なムードとリフ。曲の展開もけっこう変態で、ギターなんかかなりイッてしまっててヘヴィサイケ度も高し。ダークなマイナー(B級)ハードロックに目がない方には特にオススメです。
バンドは1969年の結成で、レコーディングは1970年ごろ。リアルタイムではアルバムは出ていないようです。Gear Fab盤CDの''Awol''は、1997年に発売されたRockadelic盤LPにボーナストラックを満載したもの。全長約78分で、お腹いっぱい!

Seompi
A.W.O.L.
ちなみに、ベース(&ボーカル)のDave Williamsは、それ以前にはガレージサイケバンドのHeadstones(ファズギター+チープオルガンのガレージパンク。13th Floor~のカバーあり)に在籍していました。HeadstonesのCD''24 Hours (Everyday) ''のボーナストラックにはSeompiの4曲も収められています。

The Headstones
24 Hours (Everyday)