ヘヴィサイケ特集 その4
Frumious Bandersnatch
"The greatest lost Frisco-psych"とでも呼びたいバンド。リアルタイムでは1968年に3曲入りEPが一枚出ているだけでしたが、1996年にBig Beatの"Nuggets from the Golden State"シリーズから、バンドの全貌を窺い知ることができる充実したコンピCD、"A Young Man's Song"が発売されました。
音はギターオリエンテッドで「いかにもシスコ」なヘヴィサイケ・サウンドで、アームを多用したチポリナ風ギターやインプロなどはQMS、曲想やコーラスワークなどはJefferson AirplaneやMoby Grapeからの影響が色濃く見られます。初期のGrateful Deadを思わせるようなところもあり、60sサイケとかにまったく反応しない人には、たぶん「かったるい」と感じられるような部分が逆に美味しいのも、このへんのバンドの特徴ではないかと思います。
ちなみに、ギターのDavid DennyとBobby Winkelman、ドラムのJack King、ベースのRoss Valoryは、一時(1970年ごろ)Steve Miller Bandに参加しています。また、のちに、Ross ValoryとギターのGeorge Ticknerは元SantanaのNeal Schon, Greg RolieらとともにJourneyを結成します。David Dennyは昨年のチェット・ヘルムズ追悼フリーコンサート(Chet Helms Tribal Stomp)に元気な姿を見せていました。

Frumious Bandersnatch
A Young Man's Song
なお、唯一のEPは、"The Berkeley EP's"という有名なコンピCD(*1)で聴くことができます。このコンピには他にCountry Joe & the Fish, Mad River, Notes from the UndergroundのEPが収録されています。

Various Artists
The Berkeley EP's
*1
これもBig Beatの"Nuggets from the Golden State"シリーズで、前回の"Kak-Ola"と"Live at the Avalon 1966"、他にもCharlatansの"The Amazing Charlatans", Beau Brummelsの"Autumn of Their Years", Mystery Trendの"So Glad I Found You"などもこのシリーズです。
Gold
こちらもシングル一枚のみを残したバンドで、1995年にRockadelicからアナログLP("No Parking")が、2002~3年にドイツのWorld in SoundからコンピCDが出ています。CDは1969~70のスタジオ録音(アナログ盤の音源)に1970年のFillmore Westのライブをカップリングした"Oregins S.F. 1970"と、1971年のシスコでのライブを収録した"Mission Rock"の2枚。
特徴としては女性ボーカルと、ラテンパーカッションのメンツがいること。69-70年の音源はホールディングカンパニー、QMS、サンタナあたりからの影響のもとにスタイルを模索している感じで、ヘヴィサイケを中心にダウナーなアシッドチューンからブルースナンバー、ラテンロックまで、いろいろ楽しませてくれます。一方、71年の音源は(ジャニス・ジョプリンを始祖とするような)女性ボーカルをフィーチャーしたスワンプっぽい(R&B色の強い)シスコサウンドにまとまっています。(ヘヴィサイケ的には前者がお勧め。)
ところで、CDタイトルのOreginsって何なんでしょうか。ひょっとしてOriginsのミススペル? Googleにも「もしかして: Origins」と言われてしまいますが・・・。

Gold
San Francisco Oregins

Gold
Mission Rock
"The greatest lost Frisco-psych"とでも呼びたいバンド。リアルタイムでは1968年に3曲入りEPが一枚出ているだけでしたが、1996年にBig Beatの"Nuggets from the Golden State"シリーズから、バンドの全貌を窺い知ることができる充実したコンピCD、"A Young Man's Song"が発売されました。
音はギターオリエンテッドで「いかにもシスコ」なヘヴィサイケ・サウンドで、アームを多用したチポリナ風ギターやインプロなどはQMS、曲想やコーラスワークなどはJefferson AirplaneやMoby Grapeからの影響が色濃く見られます。初期のGrateful Deadを思わせるようなところもあり、60sサイケとかにまったく反応しない人には、たぶん「かったるい」と感じられるような部分が逆に美味しいのも、このへんのバンドの特徴ではないかと思います。
ちなみに、ギターのDavid DennyとBobby Winkelman、ドラムのJack King、ベースのRoss Valoryは、一時(1970年ごろ)Steve Miller Bandに参加しています。また、のちに、Ross ValoryとギターのGeorge Ticknerは元SantanaのNeal Schon, Greg RolieらとともにJourneyを結成します。David Dennyは昨年のチェット・ヘルムズ追悼フリーコンサート(Chet Helms Tribal Stomp)に元気な姿を見せていました。

Frumious Bandersnatch
A Young Man's Song
なお、唯一のEPは、"The Berkeley EP's"という有名なコンピCD(*1)で聴くことができます。このコンピには他にCountry Joe & the Fish, Mad River, Notes from the UndergroundのEPが収録されています。

Various Artists
The Berkeley EP's
*1
これもBig Beatの"Nuggets from the Golden State"シリーズで、前回の"Kak-Ola"と"Live at the Avalon 1966"、他にもCharlatansの"The Amazing Charlatans", Beau Brummelsの"Autumn of Their Years", Mystery Trendの"So Glad I Found You"などもこのシリーズです。
Gold
こちらもシングル一枚のみを残したバンドで、1995年にRockadelicからアナログLP("No Parking")が、2002~3年にドイツのWorld in SoundからコンピCDが出ています。CDは1969~70のスタジオ録音(アナログ盤の音源)に1970年のFillmore Westのライブをカップリングした"Oregins S.F. 1970"と、1971年のシスコでのライブを収録した"Mission Rock"の2枚。
特徴としては女性ボーカルと、ラテンパーカッションのメンツがいること。69-70年の音源はホールディングカンパニー、QMS、サンタナあたりからの影響のもとにスタイルを模索している感じで、ヘヴィサイケを中心にダウナーなアシッドチューンからブルースナンバー、ラテンロックまで、いろいろ楽しませてくれます。一方、71年の音源は(ジャニス・ジョプリンを始祖とするような)女性ボーカルをフィーチャーしたスワンプっぽい(R&B色の強い)シスコサウンドにまとまっています。(ヘヴィサイケ的には前者がお勧め。)
ところで、CDタイトルのOreginsって何なんでしょうか。ひょっとしてOriginsのミススペル? Googleにも「もしかして: Origins」と言われてしまいますが・・・。

Gold
San Francisco Oregins

Gold
Mission Rock