RE-ANIMATOR 死霊のしたたり3 | サイケデリック漂流記

RE-ANIMATOR 死霊のしたたり3


すごいよなぁ、このタイトル。もうこれだけでB級ホラー気分だもん。

これは80年代後半に制作された「死霊のしたたり」シリーズの、実に15年ぶりとなる続編(2003)です。CG技術の進歩などで、SFXがどんな風になってるのかと思いましたが、心配は無用、ぜんぜん変わってませんでした。

CG使ってるな、ってとことろもありますが、目立たないように使われてて、スクリーミング・マッド・ジョージの特殊メイクも昔のまんま。主役のジェフリー・コムズもほとんど変わってなくて、冒頭のタイトルバックとテーマ曲もまったく同じ。懐かしい~って感じでした。

お話は単純明快。蘇生薬を注射された死者が生き返って、なぜかゾンビ化して凶暴になるという。それだけです。王道ですね。ストーリーなんて、あってないようなもので、ただおバカな展開を楽しむのが正解。最後はお約束の内蔵爆発、這い回る臓器、血まみれ、もう、ぐっちゃぐちゃ。素敵です。

なんとなく最初の二作よりおとなしくなってる印象もありますが、映画の舞台はほとんどが刑務所内での展開で、逆に低予算B級感は増してるかもしれません。今回の一番の売り(だと私は思う)は、ゾンビ化した男の喰いちぎられたアレが、これまたゾンビ化したネズミと追いかけっこをするという、なんともおバカな展開が爆笑もんでした。


それにしてもジェフリー・コムズ最高! マッド・サイエンティストで、かなりイッちゃってるんですが、なんだかいっしょうけんめいで憎めなくて、思わず応援したくなります。まだ「ロード・オブ・ザ・リング」撮る前のピーター・ジャクソン監督の「さまよう魂たち」(1996)という映画で、エキセントリックなFBI捜査官の役で出てたんだけど、それ観たとき、「この人、前に何かに出てたよなー・・・なんだったかなー???」と20分くらい悩んだことあったのが、ようやく氷解しました。

というわけで、B級ホラー再訪という感じなんですが、押入れを探したらありました。昔、レンタルをダビングしたビデオ。ユズナ関係のだけでも「死霊のしたたり」「死霊のしたたり2」「フロムビヨンド」。また、ゆっくり観てみよう。中でも「フロムビヨンド」がエロっぽくて好きだったような記憶が・・・。

実はわたくし、ホラー映画にはちょっとした思い入れがあります。なんせ、初めて女の子とふたりで観た映画が「ヘルレイザー」なもんで。観たあと、ちょと引きぎみの彼女を横目に、「すげ~!、すげ~!」とひとりで感動しまくっていたという思い出が・・・。


タイトル: RE-ANIMATOR 死霊のしたたり3 コレクターズ・エディション