フロントフォーク③
昨日と変わって、今日は寒い・・・しかも風強い(T_T)
ジテツーしてても練習みたいだった・・・
明日も寒いらしい・・・
土曜日は晴れて暖かくなって欲しいなぁ・・・
本日の走行距離 32㎞
4月総走行距離 380㎞
今週末で500㎞は超えるな・・・今月の目標は楽勝だな( ̄▽+ ̄*)
今日は、先日のキャスター角の続き。
フレームによってアングルも結構違ったりします・・・CORRATECは72度、KUOTAは74度。
キャスター角と密接な関係のある「トレイル」は、
これ。(BSのHPより)
キャスター角との違いがこの図だと良く分かる(o^-')b
キャスター角が同じ場合、フォークのオフセット量でこの値は変化します。(もちろん逆も同じ)
※オフセットとは・・・
ヘッドチューブの角度に沿って下に延長させた位置からフォークエンドがどれだけ前に出ているかを示す値。
フロントフォークは、この数値が必ず表記されており、だいたい43-45mmくらいで設定されている。
この「トレイル値」を適正にするために、キャスター角はとっても大切なんです。
「トレイル」については、次回書きます。
で、キャスター角なんですが、自転車が真っ直ぐ走るためには絶対必要です。
高速回転する車輪にはジャイロ効果ってのが働くんで、車輪自体が起き上がろうとしますが、
キャスター角などに比べると、その力は極小さい割合です。
キャスター角とトレイルをつけると、直立状態では前輪に対して前から引っ張るような力が働きます。
これは、直立状態で、ハンドルを切った状態から車体を押すと、自然にハンドルが真っ直ぐに戻ってくるので
分かると思います。
だから、乗り手は直立を保つように体重を移動し、無意識の内に小まめにハンドルを切って
バランスを取っている・・・で、ペダルを漕いで推進力を与える・・・そうすることで、直進性が得られるんです。
さらに、ある程度のキャスター角をつけてやるとセルフステアが働きます。
セルフステアとは、直訳すれば"自動操舵"。
わかりやすく言うと、自転車が自然に前輪を切って曲がっていく機能のことです。
自転車の構造を見てみると、フレームに固定された後輪と、
フレームの先端で左右に首を振るフロントフォークにセットされた前輪があります・・・当たり前か( ̄ー ̄;
で、この両輪が密接な関係にあって、車体を含んだ後輪が傾くことで、セルフステアが働き、
前輪に舵角がついてスムーズに曲がっていくのです。
コーナーリング時の主役は、実は後輪で、車体(後輪)が傾いてそれに追従するように
前輪が自然に切れていくためセルフステア(リアステアとも)と呼ばれてるんです。
自転車が曲がるのは後輪が主役で、前輪はその動きをサポートしているだけ。
だからこそ、前輪が動くのを抑えてしまうと自転車は向きを変えることができなくなってしまいます。
前輪を固定したら、いくら車体を斜めにしても曲がらないでしょ?
なので、上級者になればなるほど、ハンドルに無駄な力は入れません。
そのために骨盤を立てて、腹筋を使い体重を前輪に掛けないようにするんです。
まぁ、上級者になると積極的な体重移動やハンドルのきっかけ作りで、より早く向きを変えたりするんだけど。
基本は、体重をバランスよく掛けて、自転車なりに曲がっていくニュートラルステアを維持するのが大切です。
で、キャスター角によってセルフステアの強さは変わってきます。
なので、同じ速度で旋回していても、車体の角度はキャスター角によって変わってきます。
もし、キャスター角がほとんど無い自転車があった場合、少し車体を傾けただけで、
一気にハンドルが切れ込んでしまう・・・
キャスターが地面と平行だったら、ハンドルが切れないからいくら車体を倒しても曲がらない・・・
キャスター角が直進安定性とコーナーリングに影響を与えているのが分かったところで、
その角度で、どう変わるか?なんですが、
全て同じ素材&部品を使ってキャスター角以外のサイズ&角度が同じ自転車があった場合、
●キャスター角が大きくなる(ヘッドアングルが地面に対して垂直に近くなる)と、ハンドリングはクイックになり、
直進安定性は落ちる。また、車体特性はオーバーステア傾向になる。路面から衝撃は緩和されにくい。
●キャスター角が小さくなる(ヘッドアングルが地面に対して平行に近くなる)と、ハンドリングはスローになり、
直進安定性は増す。また、車体特性はアンダーステア傾向になる。路面からの衝撃も緩和されやすい。
※アンダーステアとは・・・
一定の舵角で定常円旋回をしている時、速度を上げていった際に、前輪の接地摩擦力が遠心力に負けて、
車両が外側へ逃げていく挙動を示すこと。
※オーバーステアとは・・・
一定の舵角で定常円旋回をしている時、速度を上げていった際に、後輪の接地摩擦力が遠心力に負けて、
車両が内側へ巻き込む挙動を示すこと。(後輪のスリップアングルが、前輪のそれを上回るため)
衝撃吸収性が変わるのは、路面から直角に突き上げる力が働いた時に、フォークが寝ていればフォーク自体が
曲がることで衝撃が吸収されるんで乗り心地が良くなります。当然、フォークが立っていれば曲がりにくいんで、
ダイレクトに伝わっちゃいますよね?・・・だから乗り心地が変わるんです。
また、ブレーキング時は、ハブ軸から後方へ押す力が働くので、キャスターが起きている(フォークが立ってる)
と当然フォークが曲がりやすいんで、ブレやすいし、レスポンスは落ちる・・・寝てれば逆。
うーん、これ以上は難しくなるんでやめときましょう・・・ジャイロ軸やプリセッションやら色々関わってくるんで・・・
これだけ読んで全て理解出来た人は、もともとそういった知識がある人だけですから・・・
でも、なんとなくは分かっていただけるんじゃないかと。
散々書いといてなんですが・・・キャスター角で覚えておいて欲しいのは・・・まぁ、●印のところだけです。
今回のテーマはフォーク交換は効果があるの?ってことですよね?
で、ロードのフレームはヘッドアングルを可変できないので(当たり前か)購入時にフレーム特性は決まって
いますよね?だって、ほとんどのフレームは、フォークもセットで売られてるんだから。
そこで、フォークを換えることでフレームはそのままで、特性を変えることが出来るってのが今回のオチ(`∀´)
じゃあ、なんでフォーク交換で特性が変わるのか?・・・これに次の内容の「トレイル」が関わってきます。
で、最後に素材と形です。
なので、まだまだ続きます・・・はぁ~・・・なげ~(>_<)