オリンピックのサーフィン競技に適した開催地とは? | protoplastico surfboards & designs  

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東京オリンピックでサーフィン競技が正式種目に採用されました。

サーフィンの技術とその芸術性がオリンピックの舞台で競われるのは、第1回アテネ大会(1896年)から120年続く近代五輪の歴史の中でも、初めての試みです。

サーフィンをプロスポーツとして競技化したり、エンターテイメントとして興行化することに疑問を感じている人も多いとは思いますが、

世界で一番素晴らしいサーファーが誰なのかが決まる歴史的な瞬間が、この東京で観られると思うと、今からワクワクしてしまいます。

若者に人気の横ノリ系スポーツとしては、スノーボードが1998年の長野オリンピックから採用されており、こちらも日本での開催が初めて、という点も日本人として誇らしく感じます。

ただ、ひとつ心配なのは、今回採用されたスケートボードにしてもサーフィンにしても、オリンピックのモットーとして知られる「より速く、より高く、より強く」(ラテン語でCitius- Altius- Fortius)という観点からだけでは優劣を決められない、もしくは本来は優劣をつける類いのものではないという、ストリートカルチャーの影響が強いということです。

スノーボードのハーフパイプ競技が冬季五輪に採用された時は、「エアの高さがあって、技の回転数が多いほうが難易度が高い」という採点基準だった為に、それ以降は、体操選手のようにひたすらにグルグルと回る選手が《最も強い選手》ということになってしまいました。

その結果、今では「トリプルコーク1620」みたいな、それは結局、何周回ってるんだという技を出さなければ、金メダルは取れないんじゃないかという事態になっており、《とにかく渋くてカッコいい奴が、偉い》というスタイル重視のストリートの評価基準とは、だいぶかけ離れてきています。

サーフィンにもスノーボードと同じような採点基準が採用されるとすると、《より深くクイックなターンをして、より厚いスプラッシュをあげて、縦横にグルグル回るエアを決めた人が勝ち》となります。

これはおおむね他のサーフィン大会と同じ基準になりますが、WCTのように世界中を転戦して総合ポイントを競うプロツアーと違い、オリンピックは一回こっきり。

サーフィンは自然の波を使った競技ですから、そうなると技術以上に運が結果を左右してしまうことになります。つまりは良い波をつかまえられた人が、圧倒的に優位になってしまう。

ちなみに陸上競技では、個人の実力以上に自然の力が働いてしまった場合、【追い風参考記録】となり、公認記録としては認められません。

自然の力を使ってもヨットのようなタイムを競う競技ならば良いものの、サーフィンはどうなのか?

本当にオリンピック競技として成立するのでしょうか?

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話は変わって、現在、オリンピックのサーフィン競技開催地としては、千葉エリアと湘南エリアが名乗りを挙げており、それに加えてオリンピック予選には東日本大震災の被害地域を積極的に利用することが検討されています。

千葉県育ちで神奈川県民の私としては、これはもちろん嬉しいことなんですが、競技開催地として考えたときにこれらのエリアはおおいに疑問、というか不安。

心配な点は、おもに3つです。

まず、オリンピックの開催期間中に、都合よく千葉・湘南で波が立つか?ということ。

次に、やっとワンアクション入れられるかどうかのショボ波で、メダルを競うのが正しいのかどうか?

そして、放射能漏れの影響が心配されるような海域で大会を開いたときに、参加する選手がどれだけいるか?ということです。

他の候補地としては、一応は東京都だから、という理由で《新島》という選択肢もありますが、高速船を使えば竹芝桟橋から2時間20分とはいえ、搭乗人数が少なすぎて交通の便が良いとはいえません。

常に良い波があって、都内からのアクセスが良くて、近くにツーリストを受け入れる宿泊設備や観光施設が多い場所。

そうなると、現実的な選択肢は1つしかありません。

《大型のウェーブプール》です。

ダブルオーバーサイズのパーフェクトな波を、すべての選手にまったく同じ条件で提供できる競技施設を、都内近郊に建てるのです。

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建設費用としては150億円。

かなり多いように思えますが、カヌー競技の野外観覧席の建設予算が当初400億円でしたから、これが馬鹿げた額だとは言えないでしょう。

オリンピック後の施設利用としても、X-Gamesをはじめ、プロツアーの大会開催地として利用すれば、相当額の興行収入が期待できます。

さらにはそれだけの大きな波を発生させる施設ですから、津波のメカニズムの研究に学術利用できるかも知れません。

もしオリンピック級のウェーブプールが完成すれば、
常に最高の条件で、そしてフェアーにサーファーの実力が測れる、世界に唯一の競技施設が誕生するのです。

《世界中にビッグウェーブがあるが、【トーキョー】で勝てるサーファーこそが一番強い》

そんな時代が来るかもしれません。

オリンピック・ウェーブプールの建設地?

そりゃあ、日本に初めてサーフィンが伝播した場所、【横須賀市】がいいに決まっているでしょう!

その頃には、横須賀輩出の小泉進次郎議員も大臣クラスにはなってるでしょうからね。

おーい、進次郎〜!

横須賀市にウェーブプールを作ってくれよ〜!

トランプさんが大統領になったら、米軍基地を撤退させるって言ってんだから、そこに作ったら良いじゃないかよ〜!


真面目に書き始めたつもりが、いつものように与太話になってしまいました。では。