現在、某設計会社に勤務中。56歳。現役で仕事をしながら、果たして奥さんの介護ができるのか、本当に不安。ケアマネージャーの和久井さんと相談しながら、ケアプラン作成に奮闘。デスクプラン完成。でも本当はここから、だれに頼むの?コストは?
最初の見積もり。自己負担額、36万円。このほか食事代など諸経費が約3万円。
妻(いつも滋ちゃん)は介護度 5. 左手はかなり動きますが、自分ではほとんどなにもできない状態。食事は胃に直接チューブで注入。滋子の要望を入れて、在宅介護と張り切ったのですが、まずここで大きな障害。
でも、滋子の家で安心しきった寝顔を見ていると、何とかしないと、何とかしないと。
結局何とか、苦心と浦安市の協力で総額16万円程度で何とか収まりそう。現役で家庭介護は大変。でも現役で収入がないと不可能。
妻が意識不明になって、集中治療室に入院中。会社が茅場町で、病院が葛西。葛西の駅を降り、約15分間歩いて、病院。30分程度妻のそば。ちょっとした反応に、どぎまぎ。期待―不安、不安―期待。本当に時間と意識がとまった世界でした。病院をでて浦安まで徒歩で約20分。ちょうど浦安橋のあたりで、ディズニーの花火。無意識の中、何にもられないで、唯見ていたような気がします。
その当時いつも考えていたのは、もう一度滋子が目を覚まして、今までありがとうと礼を言いたいという気持ちでいっぱいでした。本当にありがとう。
12月中旬、意識をわずかに戻して、神様に感謝し、あれから約2年。あのときの気持ちを忘れなければ、家庭介護は、大丈夫でしょう。
浦安橋からみた冬の花火。音はしていたのでしょうが、記憶にはありません。まるで、浦安橋、私、花火、一枚の風景画でした。