ネットで下記のような記事を見かけるが、
渡辺喜美さんの「みんなの党」=自民党清和会の別働隊
渡辺喜美議員と森喜朗議員の資金管理団体の事務所の住所と事務担当者が
一緒!!
経済政策懇談会=(渡辺喜美個人の資金管理団体)
喜世会=(森喜朗個人の資金管理団体)
この記事はガセネタのようだ。
①両団体とも、資金管理団体ではない!
②誰それの政治団体、というつながりが逆になっていると思う。
もし上記の通りなら、互いに資金提供をしあっているという有力な証拠になる
が、そんな大きなヘマはしないだろう。
「政治団体の事務所の住所と事務担当者が一緒」というだけでは、有力な証拠には
ならないと思う。
ただし、「2つの政治団体の事務所の住所と事務担当者が一緒!」というところは
正しい。平成19年の経済政策懇談会の収支報告書を見ると、なんとそこには最初
喜世会の事務所の電話番号が書かれていて、訂正印を押して訂正してある。(笑)
同一人物だから間違ったのだ。
「みんなの党」=自民党の別働隊というところも、おそらく正しいだろう。
念のため、平成20年の政治資金収支報告書から、この2つの団体の収入と支出を
見てみよう。
経済政策懇談会:森喜朗議員の政治団体か?(注意:森議員の資金管理団体は「春風会」)
<収入> 平成20年
この年の総収入額は 約400万円
<支出>
清和政策研究会のパーティー券購入 150万円
春風会のパーティー券購入 150万円
この年の総支出額は 約590万円
※清和会と春風会に3分の1ずつ資金提供し、残りの3分の1の資金は自民党の
その他の派閥(宏池会とか為公会)やその所属議員(無所属議員)等に提供
している。
喜世会:渡辺喜美議員の政治団体(注意:渡辺議員の資金管理団体は「温故知新の会」)
<収入> 平成20年
第1回 渡辺喜美さんと語る会 428万円
第2回 渡辺喜美さんと語る会 989万円
第3回 渡辺喜美さんと語る会 699万円
小計2,116万円
4回の会員懇談会で 725万円
この年の総収入額は約2,840万円
<支出>
温故知新の会のパーティー券購入 150万円
寄付 渡辺美智雄政治経済研究所 300万円
寄付 温故知新の会 700万円
この年の総支出額は約2,120万円
※「喜世(きせい)会」というのは、渡辺喜美氏を支援する経営者の集まりで、
年四回、「会員懇談会」という資金集めパーティーを開いているらしい。
ガセネタをつかまされないように、気をつけましょう。