#5050 負抜・54 | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
本物を飲める世の中をつくろう

960年4月8日、村上天皇主催の歌合せ。

 

20番勝負の20戦目。

 

壬生忠見の歌と平兼盛の「忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」とは、甲乙つけがたいという評価だった。

 

が、村上天皇が「しのぶれど・・・」と口ずさんだことで、兼盛の勝ちとされた。

 

それがあまりにも悔しくて、忠見は悶死したのだとか。

 

そこまでの歌かよ、と思うんだけどね。

 

No.30 壬生忠岑

有明の つれなく見えし 別れより

暁ばかり 憂きものはなし

 

No.41 壬生忠見

恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり

人知れずこそ 思ひそめしか

 

No.47 恵慶

八重葎 しげれる宿の さびしきに

人こそ見えね 秋は来にけり

 

No.69 橘永愷

嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は

竜田の川の 錦なりけり

 

No.87 藤原定長

村雨の 露もまだ干ぬ 槙の葉に

霧立のぼる 秋の夕暮れ

 

No.92 源頼政の娘

わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の

人こそ知らね かわく間もなし

 

No.95 by 慈円

おほけなく 憂き世の民に おほふかな

わが立つ杣に 墨染の袖