読み始めて5分、やっちまったなあ、と想った。
都市鉱山にかかわる、いわゆる“リサイクル”の話。
退屈極まりない。
リサイクルはいつも、退屈で、胡散臭くて、頭悪そう。(アルミ缶とか、例外もあるけど)
どうしようかと想うほどだった。
読むのをやめて、きれいな内にブックオフに持っていこうかとも考えた。
だけど、ガマンして読み続けてよかった。
後半部分、日本の海洋資源の話は、かなりおもしろかった。
ウランでもリチウムでも、日本近海には消費量の何百倍もの資源が溶け込んでいるらしい。
これを採取できれば、エネルギー問題もレアメタル・レアアース問題も、ほとんどが片付く。
もちろん、それだけの技術を開発するのは簡単ではないけれど、日本に「ある」のと「ない」のとでは全然違う。
日本は島国だと言うけれど、面積で言うなら、それ以上に海国、海洋国家だ。
鉱物資源に限らず、海をどうやって有効活用するのか、あれやこれや妄想を膨らませているだけでも、元気が出てくるというもんだ。