「長期金利が1%そこそこで莫大な経常黒字を毎年稼ぎ出してる国が財政破綻なんかするわけねえだろー」派のおにいちゃんたちが好んで口にするのが、「だったら財政破綻派は、どういう事態にどういうプロセスで財政破綻が起きるのか示せ!」っていうやつ。
そんなの、示せるわけがない。
だって、「ねえだろー」派が納得するような説明ができた時点で、一気に(たぶん60秒以内に)財政破綻してしまうから。
2つの派の違いは、「説明はできないけどありうる」と想うか、「説明ができないならありえない」と想うかだけ。
ついでに言うと、「説明ができないなら、ないほうに賭けて徹底的に楽天的に勝負する」というのも、僕の経験からは相場での正しい身の処し方。
だから、国債バブルに乗りまくってる人たちの気持ちもわかる。
だけど、きっと。
何か思いがけないことをきっかけに、この国の財政は破綻する。
それもたぶん、経済や金融とは直接関係のないことがきっかけになる。
僕はこの前、ゆうちょ銀のホストコンピューター爆破予告だけでもそのきっかけになりうると書いた。
こんな過疎ブログで書いているだけではどうってことないけど、「そんなことがあったら怖いよねえ~」という解説記事が日経なんかに載ったら、意外とどうなるかわからない。
で。
それ以外にも思いがけないきっけはいろいろありうる。
戦争が始まっちゃうとか、首都圏直下型地震+東海大地震とか。
そのうちのひとつが、政治的大混乱。
民主党内のゴタゴタとか、自民党の無反省とか、減税ナンチャラの無知とか、ナンチャラ維新のパフォーマンスとか、みんなの党のリフレとか、公明党のマキャベリズムとか、そういうのが一緒くたになって、この春の日本の政界は、中央も地方も完全な空白になってしまうかもしれない。
赤字国債借り換え法案が通らないだけでも、けっこう大変なことになる怖れがある。
短国でつなげばいいって思うかもしれないけど、崩壊した政権のつくった予算のためになんて、誰がそんな危ない橋わたる?
このタイミングで勝負をしかけてくるファンドっていうのは、きっといるんじゃないかな。
つまり、ありとあらゆる表と裏の手をつかって、日本を売り潰す。
円高だ、80円だって騒いでた内が花。
人類の歴史が始まって以来、買い潰された国なんて1つもない。
売り潰された国は、いくつもあるけどね。