#2374 違約 | プロパンガス

プロパンガス

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マニフェストっていうのは政権公約、「うちの党が政権を取ったらこういう政策を実行します」という有権者に対する党の約束


政府や内閣が約束したわけではない。


あくまでも、党の約束。


なので、マニフェストを実現する責任は、直接には政権与党にある。


直接の責任を負わない政府も、議院内閣制の原則の下、もちろん与党のマニフェスト実現に尽力する。


ただし、諸々の状況次第では、政府はマニフェストの実現を断念せざるをえないこともある。


その場合、政府は政権与党に対して、こうこうこういう事情でマニフェストが実現できませんと謝罪し、理解を求める。


政権与党は、やむを得ずマニフェストの不実行を了解するなら、そのことを有権者に謝罪・説明し、理解を求める。


これが、あるべきプロセスだ。


政権与党と政府がこのプロセスをちゃんと踏むなら、ひょっとすると有権者も容認するかもしれない。




だが。


政権与党の側が有権者に何の相談もなしにいきなりマニフェストの破棄を決め、政府に対してマニフェストを実行するなと要望しているのが今の姿。


いったいこれは何だい。


民主党のマニフェストが実現不可能なものであることは選挙前から百も承知だし、そもそも実現する気などサラサラないだろうということは完全に織り込み済みだけど、ここまでムチャクチャなやり方でマニフェスト潰しをしてくるというのは、さすがに読み切れなかった。


この国の有権者はもう2度と、マニフェストなどというものを信用することはないだろう。