ここ数日、いや、数週間、横浜市の強みについて考えています。
強みといっていろいろありますが、あくまでも企業誘致に際しての強みです。
企業にとって、横浜市に拠点を置くメリットです。
これ、いくらでもありそうで、意外と難しいのです。
仁川、上海、香港、大阪、天津、ムンバイ、広州、瀋陽、バンガロール、釜山、ホーチミン、名古屋。
こうやって並べてみる(各国首都は別格なので除外)と、それぞれに相当強力で個性的な都市が横浜の近くにはたくさんあります。
その中からどうやって、企業に横浜を選んでもらうか。
考えれば考えるほど、見当たらないのです。
残念ながら。
(もしいいアイデアがあれば、ぜひ教えて下さい)
ですが。
強みがないということは、そう悪いことでもないとも想い始めています。
中途半端な強みなら、ないほうがましです。
強みと言えるほどでもない些細な強みにこだわるばかりに自滅していく都市が後を絶たない中で、こだわりがないという柔軟性はむしろ救いです。
強みなど、ないならつくればいいだけの話です。
あるいは。
企業に選んでもらうのではなく、横浜に来てもらいたい企業をこちら側から選び、その企業にとってインセンティヴとなる材料を揃えてあげればいいのです。
では、横浜に来てもらいたい企業、とはどんな企業か。
ひとことで言えば、横浜のブランド価値を高めてくれる企業です。
その企業が横浜に拠点を持つということそのものが、横浜の強みとなるような企業です。
具体的な企業名も頭の中にいくつかありますが、それは戦略上、今はまだ秘密にさせていただきます。
いずれにせよ、企業誘致は横浜市にとって極めて大きな、かつ急を要する課題であることだけは間違いありません。