株は専門ではないので、控えめに書く。
今日の日経1面で、15000円は株価水準としても大きな意味があると書いてある。
日経平均が史上最高値をつけた89年12月から先月まで、毎月末に決まった金額を日経平均に投資していた(いわゆるドルコスト平均法)人がいるとすると、192ヶ月間の投資の平均コストは15347円になるのだという。
なるほど。
面白い着眼点には違いない。
ただ、プロパンガスは8月以来「目標は全戻しの4万円付近」と公言しており、15000円などというのは通過点にすぎないと考えている。
もっとも、4万円説の根拠は脆弱(89年12月29日の最高値38957.44から00年4月12日の戻り高値20833.21に引いたトレンドラインを今年8月に12000近辺で抜けたということだけ)だし、何月何日までにという時間を区切っているわけでもないので説得力も何もない。
ただ、まあ、その時点の4万円はハイパーインフレのおかげで今の4000円の価値しかないかもしれないけれど、とにもかくにも4万円まで行くだろうと軽口を叩いているだけだ。
で、日経平均のチャートをあらためてゆっくり眺めていて気付いたのだが、ってか、気付くの遅大彡なのだが、最高値をつけた後、38957.44 - 27251.04 - 33344.92 - 19781.70 というダイナミックな大暴落劇をわずか9ヶ月の間に演じている。
わずか9ヶ月で半分ーーー。
このあと約半年で最初の押目(27251.04のこと)にツラあわせする27270.33まで戻したのを最後に、03年4月28日の7603.76まで、12年にも及ぶ長い長い下落トレンドに入る。
ん?
下落トレンド?
そう、下落トレンドは最高値からではなく、バブルの上にさらに膨らませたスーパーバブル部分の終焉を確認した27270.33からやっと始まったのだった。
スーパーバブルは、勘定に入れちゃいかん。
で、27270.33から20833.21にこの下落トレンドのアタマを抑えてきたトレンドラインを引き直すと、12月2日の時点で16900近辺を走っている。
一方、8月以来の上げをサポートしてきたライン(11614.71=8月8日から12996.29=10月21日)はまだ13800あたりにいるのだが、この2つのラインが来年4月末頃に16600ぐらいでクロスする。
4万円説を捨てるわけではないが、現実的な話しとして、来年GWあたりの16600円、そのへんが正念場になるのかなあという気がしてきた。
などと、無責任に言い放ってみたりする。
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ところで。
日経にしても他のほとんどの記事にしても、史上最高値を89年12月29日の引値38915.87としているけど、これは日頃為替をやっている人間の感覚にはちょっと合わないね。
引値よりもザラ場高値の38957.44のほうが重要だと想うんだけど、違うのかな?
同様に、バブル後安値も、03年4月28日ザラバの7603.76ではなく、引値の7607.88を使ってるみたい。
これだけみんなが揃って引値を使ってるんだろうから、それが株の世界の常識なんだろうけど、やっぱりピンと来ないなあ。