ネタがなくなってきたのか、アメブロの掲げるお題もだんだん無茶苦茶なものになってきた。
「世界から核をなくすには?」って、そんなことの答えがこの政治経済ジャンルの250人の中から出てくるぐらいなら、誰も苦労はしない。
アメリカやロシアは過去60年間、「核兵器は持っているけど使わない」という状態を続けているわけで、現在保有・生産されている核兵器も、使わないことが前提になっている。
使いもしないものをどうして作るかといえば、作ることで得をする人がいるからに決まっているわけで、そういう連中がこの世にいる限り核はなくならないということになる。
で、そういう連中とはどういう連中かというと、元をたどれば核の平和利用で利益を得ている連中につながるに決まっている。
それは、旅客機の製造のノウハウを軍用機の製造に活用しようとする(またはその逆)のが利潤極大化のためには自然であるのと同じだ。
核の平和利用、つまり核エネルギーの利用を推進している連中は、その他のエネルギーの利用を少しでも阻害しようとしている。
露骨にそう言うわけにもいかないから、「二酸化炭素の排出を削減し、地球を温暖化から守ろう」などという遠回しな表現を使う。
温暖化防止を絶対的な善として世界に周知徹底させるためには、環境保護運動的なものすべてが盛り上がったほうがいいので、科学的根拠もなく「鯨を獲るな」とかいう偏執狂者ともすぐに結びつく。
焼畑農耕が主たる原因である森林面積の減少に対しても、材木利用よりもさらに小さい原因である「紙の無駄使い」を攻撃するような愚鈍な考えをも裏から支えている。
ま、言い換えれば、「地球に優しい」だの、「もったいない」だのというキャッチフレーズをお題目のように唱えて、そのことに何の疑問も抱かないヤツがウロウロしている限り、核兵器なんかなくなりゃしないな。
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ただ、北朝鮮の核、あれはちょっと事情が違うね。
あんなもの、日米韓露中が必死になって説得するようなことではないな。
北朝鮮だって、核兵器を積んだミサイルなんぞぶっぱなしてみても、彼らが得るものは何もない。
ただ単に、恫喝の道具が欲しいだけだ。
仮に核を諦めさせても、次は化学兵器や生物兵器に手を染めるに決まっているのだ。
ほっとけ。