正義をふりかざす君へ/真保裕一

140111_2314~02.jpg


<2014-09>


正義感は大切ですが、そこに打算や思惑が入り込むと、

“怪しく”なります。


時にメディアが声高に訴える、
私たち国民を代表しているかのような、
権力に対する追及が本物かどうか
疑う姿勢が必要です。


真保さんがこの小説で訴えているように、
正義感は大袈裟に振りかざして

相手を追い詰めるものではないという気がします。

現実に目を転じれば、猪瀬前東京都知事の献金疑惑も、
都知事が辞めたことで報道が消えてしまっていますが、
徳州会の怪しさが払拭されたわけでは
ありません。

中途半端で終わる大手メディアの姿勢大いに疑問です。

そこに本当の社会正義を追及する姿勢はあるのか?

と思います。