助けてイササカ先生 | 学外活動のススメ~書籍『現役大学生による学問以外のススメ』ができるまで~

助けてイササカ先生

本を作る。
これは圧倒的に地味な作業だ。


例えばインタビュー、テープに録音した会話を
文字として書く。一時間に人は何文字喋るか分かるだろうか。
きっと思っている以上の分量になる。結構すごい。
前にも言ったけど、一時間の録音テープを文字にするのは6時間くらいかかったりする。
4時間でできたらかなりハイレベル…だと思う。


パソコンの前に10時間、散歩に2時間。
睡眠8時間。
みうらじんです。
みうらじんの時間です。


そんなインタビューは文字にして二万字くらいになる。
それを四千字に削る作業。これもそれなりに時間がかかる。
その四千字に削ったものはただ削っただけではない、
みんなに読みやすい原稿にしていくことが必要になる。
これも結構大変になる。


状況を説明しよう。
まず削るとこを削ってみる。
コーヒーを飲む、煙草を吸う。
もう一回削った原稿を見てみる。
「あれ、ここ削るとうまく話が噛み合わないなぁ」
ということで別な部分も削ってみる。
コーヒーを飲む、煙草を吸う、散歩する。
また原稿を見てみる。
「んー削らないほうが良かったかな…」
そして、
コーヒーを飲む、煙草を吸う、ちょっと出かける。
近所でパスタを食べる。帰宅する。
原稿を再考する。
夜になる。
圧倒的に地味な作業である。


イササカ先生もきっとこんな感じだ。
サザエさんは検討もつかないくらい圧倒的に地味な作業をしている。


本を作るってそういうことなんだと思う。
そんな作業が僕は好きだ。
睡眠時間と散歩を省くとほとんどの時間をそこに費やしても全く問題がない。
大好きなんだろう。
時には思う。

音楽が大好きで人前に立って歌うことが好きなら、

僕は多くの人の憧れになっていたかもしれない。
演じること好きなら様々な役をこなしつつ、

劇場で感動してもらえるかもしれない。
画家なら数百年残る芸術を完成させ、

その存在意義を後世に問えるのかもしれない。


でも、僕はもっと地味でマイナーな仕事がとても気に入ってしまった。
この仕事をもっと上手く、早くできるようになったときに、
僕は本当の意味でプロフェショナルになるのかもしれない。


そのためには、どうすればいいんだろう?
先輩に聞いてみた。
答えをくれた。


「煙草辞めればいいんじゃない?」


…確かに。


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