企画に誘われた時のことの巻
「形に残るものが作りたい！」
「今までとは違うことがしたい！」
突然、ミウラが言った。
ミウラとは大学1年の時に出会った。
ミウラが企画したイベントの手伝いをしたことがきっかけだった。
それから何度か一緒にイベントの企画をしてきた仲間だ。
最初はまたイベントの話かと思った。
しかし、どうやら今回は訳が違うようだった。
「もうイベントは飽きた、新しいメディアに挑戦したいんだ。」
「自分達の子供や孫に自慢出来るものを残したいんだ。」
「本を作ろう！！」
なるほど。
と思った。
今まで作ってきたイベント、それは心に残るものであったかもしれない
が、決して形に残るものではなかった。
自分の大学時代を振り返ってみた時に、自分はこれを残したと証明出来るものがなかった。
ミウラの話を聞いて俺も何か残したいと思った。
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