無茶と無謀は違うと思った。
「・・・ちょっとさ、一緒に本ださない?」
ミウラのその一言がすべての始まりだった。
何の話をしている時だったかは忘れたけど、ミウラの誘いがカラオケにでも誘ってるのかの様な気軽さだったのは覚えてる。
「本ってさ“ちょっと”だせるもんなの!?」
「出したことないからよくわかんない」
でも、出せるなら出したい。
日本の体脂肪率30%以上の23歳の中で一番企画力があるミウラが言うんだから、“ちょっと”だせる何かがあるんだろう。
学生生活残り半年。
就職活動も終わり、後は残された時間を過ごすだけ。
決まった未来が存在するという今までにない状況に置かれ、逆に目標を失ってしまっていた。
そこに舞い込んだ“ぶっとんだ企画”
『素人がたった半年で自分たちの本を商業出版する』
普通に考えたらそれは無理かもしれない。
けど、俺なら、俺たちならできる。
企画に対する熱量が根拠のない自信を刺激した。
この企画に、残された全ての時間と、今まで得た全ての知識と経験を注ぎ込もう。
「じゃあ、出そうか!」
何をすればいいかも分からないのに即答しちゃった。
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