「レーザー」が略語(頭字語)だと言うと結構驚かれます。(本日の外来語No.36) | Prof_Hiroyukiの語学・検定・歴史談義

Prof_Hiroyukiの語学・検定・歴史談義

・歴史旅行記や言葉(日本語・フランス語・ドイツ語など)へのこだわりや検定・歴史散策などの実践録を書き綴ろうと考えています!    
                      
<本記事を引用された場合、その旨を御連絡頂けると有り難いです。>

本日2度目の更新です。


8/25の英語探訪No.11http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10630125413.html におきまして、英略語の3パターンについてお話をいたしました。


PCやDNAなどをその例にとりましたが、これらを頭文字略語initialism)という事でしたね。

(※当該記事では英語表記に誤りが有りましたので訂正しています。)


NASA(アメリカ航空宇宙局,the National Aeronautics and Space Administration)もその一例ですが、何か上の例とは違いませんか。

「エヌ・エー・エス・エー」とは読まずに「ナサ」と読みむという点で、PCなどとは幾分か異なるのです。


もちろんNASAも頭文字略語ではあるのですが、この様な読みが出来る場合をacronym(アクロニム)と言います。訳すると「頭字語」となるのでしょうか。


実はレーザー(laser)もアクロニムで、本来の言葉は次の様になります。

Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation

(輻射の誘導放出による光の増幅)


誘導放出については大学理工系での講義内容になりますので置いておきますが、どうやらカタカナ語にはこの様な省略の行われた語が結構流布されている様です。


最後に、せっかくNASAが出ましたので我が国のJAXA(宇宙航空研究開発機構)を見てみましょう。

Japan Aerospace eXploration Agency


・・・アクロニムへの略し方としては少し怪しいでしょうか?

いえいえ、Windows XPのXPがexperienceの略だったことを思い起こしてみましょう。

どうやらXの前のeだけは例外の様ですね。