英語で著作の原稿(論文・解説)を執筆すること・・・
ジャンルにも拠るかもしれませんが、今は「Wordさえあれば何とかなる」という状況に近づきつつあります。
今回はそのMicrosoft社のWord(以下、ワード)、およびPower Point(以下、パワーポイント。プレゼンテーション用のソフトウエア)の「フォント」の選定・設定についてです。
・まずワードで「どの様なフォントを使うのか」はとても大事であります。学会誌などでは指定以外のフォントを使用すると無効となりますからね。
・そしてパワーポイントで「どの様なフォントを使うのか」については別段指定はないものの、誤ればまともに見てはもらえないでしょう。本題に入る前に・・・
ワードにおける「MS Pゴシック」
これは何の意味でしょうか?
・・・まずMSはMicrosoft社ですね。
そして、Pは「プロポーショナル」という意味です。
他でもありません。この「プロポーショナルが今回のポイントなのです!
英字のフォントはアルファベットの種類によって幅がまちまちなので、それを調整して<美しいプロポーション>にするのが「プロポーショナル フォント」というわけですね。
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それでは、これを踏まえて本題に入ります。
<原稿フォントのルールとマナー>
(1)MS明朝、MSゴシック、そしてTimes New Romanが標準とされているフォントです(学術ジャンルによって差異はあります):
①日本語文:「MS明朝、MSゴシックなど」(プロポーショナルフォントでない)
そして次が最重要です!
②英語文:Times New Roman(プロポーショナルフォント!)
「Times New Roman」は数式用にも好まれますので、理工系で知らない方は必ず覚えておきましょう。
(2)日本語文執筆の際は「MS明朝、MSゴシックなど」は決して「MS P明朝、MS Pゴシックなど」の[まま]にしないこと!
日本語文でプロポーショナルフォントを使うと、横書きの場合に上下の行で文字が並びません!これはわが国では大抵「不恰好な事とされている」ので要注意です。特に、パワーポイントでのプレゼンテーションでの際は「極力避けるべき事態」なのです。
しかしながら、Microsoft社の初期設定は困ったことに「MS P明朝、MS Pゴシック」。これが発祥の地がプロポーショナルフォントを使用しているから仕方がないというのは余りにも無体でしょう!
(3)英文執筆の際は、Times New Romanに「意識的に」設定しておくこと!
これもMicrosoft社では別のフォントが初期設定となっているようです。しかしそのフォントのままで英文を書くと、国の内外を問わず大抵原稿が書き直しとなります。わざわざ米国に原稿を持参して、そのフォントが残っていために書き直し・・・という事も有りました。電子原稿なので現地での書き直しが可能だったわけですが、それにしてもこの初期設定、一体どうなっているのでしょうね。
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とにかく、日本語で文章を書く際は「意識的に」プロポーショナルでないフォントを心がけましょう!
(なお、このブログでのプロポーショナル設定方法を知りません。考慮はしていませんので、悪しからず。)