龍村監督、集中講座合宿に参加しています。

1日目の今日は1992年のテレビの2時間の作品『宇宙からの贈り物 ボイジャー〜航行者たち〜』の上映と監督のトークでした。

半年の製作期間と言うありえない短期間で、作られた、、いや龍村監督の言葉を借りれば「作らされた」ドキュメンタリー。

「ボイジャー」と聞くと、私はユーミンのアルバムタイトルを思い出す程度の、無知さ加減なのですが、無人の探査衛星のこと。

ドキュメンタリーは少年の声のナレーションで綴られていきます。「地球を出発して、もう14年。ボクはいま、全天星空の宇宙を、秒速20キロの速さで、帰ることのない旅を、つづけています」と。

後で知ったのですがこのナレーションは大竹しのぶ。

ボイジャーは無人の探査機で、たくさんの写真を撮って地上に送ってきています。

木星のシマシマ。
土星の輪っか。
木星の衛星たちの個性的な様子。
魅惑的な金星。

美しい星々の姿を飛びながら次々と写真として送ってくれていたボイジャー。

地上の私たちへの素敵な贈り物です。

どんどん太陽系の外へ外へと飛び続けるボイジャー。
最後に海王星の彼方へ飛び去って行く時、太陽系の星々を「振り返って」写して去っていったのです。

なんだか、それが最後の家族写真みたいで、ナレーションと共に思わず涙こぼしてしまいました。
「ボクは」とボイジャーを擬人化していたせいだけではないと思うのですけど、なんだか、この、ボイジャープロジェクトに関わっていた、すべての人たちの魂がそこに宿っているような気もして。

そしてまた、ボイジャーが送ってくれた写真を見ていると。宇宙の中で地球という星もまた、寸分の狂いもない宇宙の計らいの奇跡の中で生かされているということを深く感じました。

宇宙から見たら写真に撮るのも難儀するくらいの、本当に本当にちっぽけな星、地球。
でもその星の上で一つ一つの、一人一人の命が生き生きと今、息づいていることになんだか感動を新たにしました。


ボイジャーを通して、地球を外から見てみること、視点を足元じゃなくて、自分の外側、うんと上に置いてみることを教えてもらいました。
すると、今の自分の悩みはとても小さい。けれど、同時に、自分の存在は限りなく愛おしいと思えます。
 

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上映の後は、龍村監督を囲んでお食事会でした。

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二日目は『地球交響曲第5番』の上映会と講演会です。