NHKスペシャル 「腸内フローラ」
番組レポート、つづきです。

がん、糖尿病、肥満、アレルギーなど、
これまで考えらなかった病気で
腸内細菌との関係が見つかっているといいます。

その研究は既に治療にも使われていて、
今後の医療に大きな進歩を導く可能性があるというのです。

●がんの予防にも!?

東京のがん研究会有明病院で行っている
がん患者から便を集めて腸内細菌を調べるプロジェクトでは、
がんを引き起こす腸内細菌を遺伝子検査で見つけました。

その新種は「アリアケ菌」と名付けられています。
この「アリアケ菌」が出す物質がまき散らかされると
周囲の細胞が老化し、がんを作ることがわかってきました。

また肥満になると「アリアケ菌」が
大幅に増えることが突き止められています。

それは肥満ががんに関係する大きな発見になりました。

また、日本人の腸内から見つけた「NATTS菌」。
これは前立腺がんを予防することが発見されています。

予防のために薬を投与するのは抵抗がありますが、
腸内環境の変化でがんを予防できれば、
素晴らしいですよね!


原因がわからない難病も腸内細菌で
ジグソーパズルの謎が解けるかもしれません。

腸内細菌は医療を次のステージに
引きあげてくれる可能性を秘めています。

なんだか、さらにわくわくしてきますよね

●「うんち」の移植!?

そして・・・、最もインパクトがあったのが
「便微生物移植」という治療法。

 番組ではある細菌が腸の中で繁殖し、
全身に異常がでていたアメリカ人女性患者の例が
取り上げられていました。
アメリカだけで年間1万人が亡くなっているという
恐ろしい病気です。

その患者さん、健康な人の便を100ccの水で溶かし、
チューブで直接腸の中に流し込むという
「便微生物移植」という最新治療を受け、
数日後にはすっかりよくなって
退院した様子が映し出されていました。

生命維持装置が必要な人が
翌日すっかりよくなった例もあるそうです。

この治療法で8~9割がよくなっているアメリカでは
他の治療が効かない人にはこの治療を使うという
ガイドラインが設けられています。

日本でも一部で臨床が始まっているとか。

ちょっとびっくりしますが、
驚くべき、画期的な治療法ですよね!


●脳と腸内環境の関係

さらに不安や恐怖、幸せや喜びなど、
脳で生まれている感情、性格まで
腸内環境が関係しているというのです。


警戒心が強く、5センチの台から
なかなか降りようとしない「臆病マウス」と
好奇心旺盛で台からすぐに降りる「活発マウス」。

活発マウスの腸内フローラを臆病マウスに移植。
その反対に活発マウスに臆病マウスの腸内フローラを移植し、
同じ実験を3週間後にしたところ、
なんとその性格が反対になってしまったというのです。

腸内フローラの交換で性格まで変わってしまいました。

さらに、他の実験ではコミュニケーションにも
腸内細菌が作る物質が関係していることが判明しています。

神経のネットワーク、うつ病の治療に
腸内細菌を使う研究も始まっています。


人は1000億個の神経細胞で電子信号のやりとりをし、
神経のネットワークは脳の外につながっています。

その神経のネットワークが集中する場所が脳の他にもあります。
それが腸!

脳に次ぐ、8億個の神経細胞が集まり
「腸管神経系」と呼ばれています。

腸内細菌が作る物質には腸管神経系を刺激するものがあり、
その刺激で電気信号が生まれ
脳に伝わり感情が生まれると考えられています。

腸に影響を与える可能性のある菌を飲み、
不安や恐怖をつかさどる脳の領域の変化を調べ、
うつ病の治療に使う研究が始まっているのです。

腸が第二の脳だと聞いたことがありますが
まさに!!!

こうしてみると、
人間は心も体も腸内環境に操られているように感じますが・・・。

実は人間のほうが菌を選んでOK、NGをだして、
自分に都合の良い菌を選んで
住み着かせているという側面があるのですって!

地球上には大きく分けて
70グループの菌グループがありますが、
その中で
4グループだけを腸内に棲むことを許してきました。

胎内の赤ちゃんは全く菌がいない状態に保たれています。
初めて細菌と出会うのは誕生の瞬間。

その後、口や鼻から入った菌が腸にたどり着き、
少しずつ棲みつくのですが、
すべての菌が棲みつけるわけではありません。

必要な菌だけを棲み付かせる
しくみを人間はもっています。

腸の中で分泌されるIgA抗体。
アレルギーなどに関係すると
聞いたことありませんか?

これはそもそも、抗体が入ってきた時に
菌を殺す働きをもったもの。

でも不思議なことに、
腸内細菌を助けてくれる有用な菌にだけ
IgA抗体は、張り付いても菌は死なず、
全く逆に菌が腸の粘液層に入り込める
助けをするというのです。


IgA抗体がどんな菌を選ぶのかは、
私達の祖先が長い時間をかけて作られた巧妙なしくみ。
細菌とともに進化の過程を互いに築いてきたのです。

私達は腸内細菌とともに一緒になって、
初めて一つの「生命体」となる。

人類は一緒に生きていく細菌を選んで腸に棲んでもらっている。

腸内細菌は相互的な扶助をしあう
偉大なるパートナーでもある。

と、番組は言っていました。

もう、このあたりまで来ると、
私はこの壮大な自然界のロマンに感動~。

自分のお腹にいてくれる腸内細菌たちが
愛おしくてたまらなくなりました!(笑)

 

現代人は、薬の多用や食生活の変化で
腸内細菌のバランスを崩れかけているのでは?
と番組も警鈴を鳴らしています。

脅威の細菌のもつ力に助けられて
私の今日はあります。

腸内フローラ。
私のおなかの中も
素敵なお花の楽園にしてあげたいです!

長くなった番組レポート。
ここまで書き残したくなったのは
もっともっと、自身の健康を「たべもの」から
見直したいなと強く感じたから。

腸内細菌が喜ぶ食事を、しなくちゃね♪


そして・・・。
プロ・アクティブでも腸内環境を整える
微生物の「えさ」になる商品があります。
知る人ぞ、知る「
ビヨンドプロバイオ

この番組を見て、毎日飲んでいる仲間に尋ねたところ
「とってもいいよ~。快腸♪」とのこと。

今、巷で話題の美魔女は、たぶん、
みんな「快便」なんだろな~って思いますもんね。

お肌も、やる気も、ダイエットも、アンチエイジングも
がん予防も糖尿病も、みんな、みんな腸内細菌の
なせる業!?なのですね。

さ、きれいなお花を育てましょう~♪