「Sさ~ん、みんな元気だよ~!」


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そういってカメラに手を振る(プロアク古株の)仲間たち。


元プロアク娘のSさんが東京に出てきているから

今晩青山で食事をするよ~と

言ったら、一緒に仕事をしていた仲間が「よろしくね」と

笑顔のお土産をくれました。


そのSさん。

元プロアクの仲間でしたが、高齢のご両親のこともあり

福島県浪江町の実家に戻っていて

昨年の震災に遭いました。


今は二本松の仮設住宅に住んでいます。


避難所の体育館の床で眠っていたことを思うと

プライバシーもあり、温かい布団で眠れる今は

ありがたいと言います。


ですが、自分の町が、あの日のまま

映画の1シーンのようにゴーストタウンと化していき

二度と住むことのできない町になってしまうかも

しれない、と話すSさんは、やはり心に傷を

負っているようにも見えます。


自分ではどうしようもない環境に置かれてしまっても

目の前の人のことを第一に思いやるSさん。


でも、ね。


私たちはこれから毎日、ずっと生きていかなきゃ。

生活を重ねていかなきゃ。

自分のことも大事にしなきゃ。


帰れる日を仮設住宅でただじっと待っていても一日。


私たちの一日をそんな時間にただあてているのは

少しだけもったいないんじゃないかな?


そう思って、仲間でそっとSさんの背中を押しちゃいました。


ひとつの選択の連続が人生を作るとしたら

今日、こうして昔の仲間と会って話していることが

一つの選択肢になっているといいな。



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10年来の仲間Sさんと青山で。






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