最近は記憶が早く遠のいてしまうのか同じ内容を連続で書いてしまう事もあります
一生懸命ネタを絞り出そうとしているんですが、それにもまして、書き出しの小ネタが浮かびません
最近、と言うか、常に頂くご質問に次のようなものがあります。
「感光乳剤(感光剤)の露光時間はどの位ですか」
これに対して明確にお答えしようとすると、
使用する感光乳剤の製品名・型番が必要なのは勿論の事で、
・コーティングした感光乳剤の膜厚が何μか
・使用するポジフィルムの性状はどのようなものか
・露光の機材はどのようなものか
をお聞きしなければならなくなります
で、結局「何にお困りですか」と、逆にお聞きする事になるのですが。
多くは
「大きな柄はうまく焼けるけれど、細かい線になるとうまく焼けない」
とか
「昨日までは焼けた柄が、今日はうまく焼けない」
とかいう事だったりします。
で、お使いの感光乳剤の使用期限が遥かに過ぎてしまって劣化している場合を除くと、こういった場合の原因の多くは、別のところにあったりします
うまく焼けない原因の最大手は「ポジフィルムの濃度が足りない」という場合なのです。
ネットとかでよく見かける情報ですが
「フィルムの濃度が足りない場合は2枚出力して重ねましょう」とか、
「おてんとうさまが良く出ている時に作業しましょう」とか
ご年配の方なら大笑いしてしまいそうな情報が載っていたりします
まず、2枚重ねた際に、簡単に合わせられる柄ならまだしも
そして、そのフィルムの厚みが版のエッジのシャープさに影響しないならまだしも
「感光乳剤は紫外線で硬化する」のですから
皆さま、ポジフィルムの印刷部分をどうにかして真っ黒にする努力をなさいますが、物は試しに真っ赤にして使ってみてください
真っ黒になったかどうか確かめるために、蛍光灯に透かして見て「さっきより透けなくなった」とかやっていらっしゃるかもしれませんが、そこを透過してほしくないのは「紫外線」のはずです
目に見える、いわゆる可視光線が透けなくなったからといって「紫外線」いわゆる不可視光線が防げるようになった確認にはならないと思うのです
これまで、グレースケールの黒で印刷していたポジフィルムを、カラーの、要は「CMYK」の黒で印刷してみてください
ポジフィルムの黒は「赤」成分、昔でいうと「アンバー色」が入っていたほうが紫外線をよりカットできます
最近はあまり使われなくなりましたが、ポジフィルムを部分的に修正するためのオペーク液とかオペークペンというものも、基本赤系です
ただ、市販のOHPフィルムはインクの定着があまりよろしくないので、弊社のSTAN-FILMをお使いいただいた方が、きっと簡単にうまくいきます
最後になりますが、おてんとうさんが良く出ている時よりも、曇った日のほうが、版を焼くのは短時間で済みます。
これまた、紫外線が地上に到着する量は、曇った日の方が多いからでした
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