インフルエンザはまだまだ収まっていない模様ですが、北海道・東北地方はとりあえず「まだまし」な状態のようで、関東以西の方々は十分お気を付け下さい![]()
わたくし、昔から平熱が高めで、手のひらなんか常人より多分高いです![]()
寒い雪の日なんかでも、手袋をはいて(はめて)すぐに、中がポカポカになります![]()
末端冷え性の方々には生カイロとして喜ばれていたりします![]()
という話はさておき![]()
一般家庭には「体温計」なる物は常備されているのでしょうか![]()
勿論、私の家にはございません![]()
前述の通り、常温が高いので、風邪なんか引いたりすると、普通の人より体温が早く高温に到達するので
(真実は解りませんが)
そんな気がしたら、すぐに風邪薬を飲むか、病院で点滴をうってもらうからです![]()
こんな話をするのも、今回のお題は「温度管理」についてだからですが![]()
プラスチゾルインク
は勿論の事、水性バインダー
をお使いの方も「熱乾燥」する場合には、温度を「何」で管理してらっしゃるのでしょうか![]()
大抵の方は「機械の温度標示を見る」とお答えになると思います![]()
ただ、これが意外に落とし穴![]()
機械の温度標示には誤差がある場合があります
これが微妙な数値であればまだ良いのですが、機械に何か不具合が発生した場合にはどうなるか![]()
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事例(1)
ドライラックに印刷物を乗せ、箱形乾燥釜にて乾燥していたが、ある時、ドライラックの「ある部分」に乗せた印刷物だけに密着不良が起き出した。機械の温度標示は正常です。
事例(2)
コンベア乾燥機(トンネル式乾燥機)で熱乾燥していたが、ある時から、全ての印刷物に密着不良が発生しだした。機械の温度標示は正常です。
さて、いったい何がいけなかったのでしょうか![]()
1の場合は、乾燥釜のヒーターの一部が作動しなくなっていました。ただし、回路には電流が流れていたため、それだけで温度標示回路は「正常に温度が上がっている」と認識していたのです。
2の場合。トンネル乾燥機の温度管理の仕組みは、ヒーターパネルから「ほんの」少し離れた箇所に温度センサーがあります。機械は全て正常に作動していたのですが・・・・
このお客様、コンベア乾燥機の位置を変更していました。
このわずかな位置移動で、部屋の中の風の流れが変わったのです。風が、もろにトンネル内部に流れ込む向きになっていたため、温度センサーの近辺の温度は変わらなくとも、インク表面の温度はかなり下がっていました。
こういった具合に、機械の標示をまるまる信用していると
とんでもない事件に遭遇したりしてしまいます![]()
温度は、直接インク表面の温度を測りましょう。
本当は、毎朝、作業開始の時点の1品で確認するのが良いのです。
わたくしの家に体温計が無いのは
放射温度計
を持っているからです![]()
ボタンを押すと赤外線マーカーが出るので、それを額にあてて計測します![]()
ただし、この場合、標示部があっちを向いているので、手鏡も必要になります![]()
これを行う事で、この放射温度計自体が変調を来しているのかも確認できます![]()
ちなみに飼っているペットの体温も測っています![]()
