
このブログを検索して来て頂いているワードのダントツは「ブリード」や「再昇華」です。
やっぱり皆さんお悩みの様です

そこでここ数週間、インクを練ってばかりいるのです

以前も書きましたが、ブリードに関して簡単に纏めると次のようになります。
昇華染料で染色された生地、ポリエステル**%という生地は、水性・油性に関わらず、プリント後に生地の染料がプリントインクに移行してしまいます。
例えば、赤の生地に白インクでプリントしても、ピンクに刷りあがってしまうのです。
これを「ブリード」若しくは「再昇華」と呼びます。
ブリードの要因としては大きく2つ有ります。
1つ目は熱。そして2つ目はインクの材質です。
生地を染色する際には熱をかけて染色します。この際の正確な温度は記せませんが(まだあやふやですので

じゃあ、水性バインダーに架橋剤を添加して低温で硬化させれば良いのか

プリント直後はブリードは見られなくなると思います。しかし、水性バインダーやプラスチゾルインク等に含まれる、特にウレタン樹脂は、染料をひきつける(吸着する)力を持っているのです。
ジワジワと時間の経過するにつれてブリードが見られるようになります。
ちなみに、ホワイトインクの色の元である酸化チタンですが、酸化チタンも色を吸着する力を持っていますので、酸化チタンを多く含むインクほどブリードしやすい事になります

こういった事を解消するために、ここ数週間インクを練っては刷っているんですが


水性バインダーには弊社のオールマイティーバインダー が有ります。
でも、プラスチゾルが回避できないでいます。特別な「インク」としてではなく、どのプラスチゾルインクにでも使える様な「添加剤」で作りたいのです

ちなみに、発泡剤を入れて隠蔽性をUPしてブリードしていないかのように見せるインクでは駄目なのです。
時間が経つと結局ブリードしてしまいます。。。。。。
ただ、本日妙なことからヒントを得たので、又インクを練る日々が続きそうです
