僧侶の世界 その壱 はこちら
以前もブログに書いたのですが、
私がずっと月参りに伺っていた檀家さん。
その家のご主人が亡くなられてお葬式となりました。
導師(葬儀を先導する僧侶)となるのはもちろんうちのお寺の住職ですが、
少し大きな葬儀になると、脇導師と金役と呼ばれる役が必要なんです。
何年もそこのお家の月命日にはお参りに通い、そのご主人とも毎月言葉を
交わしてきたので・・・
当然、脇導師又は金役は私にお声が掛かるだろうと思っていました。
ところが、そこのご長男の一言「男のお坊さんでお願いします」で、
私の思惑はひっくりかえりました。
結局、亡くなられたご主人とは何の縁もゆかりもない僧侶を呼んで
お葬式が行われました。
でもきっと亡くなられたご主人は「ああ~ワシは淨華さんにお経あげてほしかったなぁ・・・」
なんて思って下さってることだと思っています
世の中には「お経をあげてもらうには男のお坊さん女では、有難さがない」
と思ってる人が多い
男性の僧侶自身でさえも口には出さないが内心そう思っているのは、分かる。
誰がお経をあげようと、そのお経の内容が変わるわけでもない。
ただ、亡き人の前に座る生きている自分の考えが、そう決めつけているんだから・・・
だから・・・
だからこそ、私たちは、「女性僧侶だけの法要式」を企画して実行したいと
考えているのです。
女性僧侶ばかりでのお経の唱和の美しいこと
ほんと素晴らしいんです
これを是非成功させたいと、思います。
そうすれば、少しは女性蔑視のような封建的な考え方も少しはマシになるのかな~
って思いながら・・・
毎日のお参りは車でグラサン僧侶
(決してふざけてはいませんよ~!いたって真面目)