passageに輝くガストロノミー Part.1 @Passage53 | Priceless-life

passageに輝くガストロノミー Part.1 @Passage53

パリの街を歩いていると見かけるのが、
パッサージュと呼ばれる日本のモノで例えるなら、
アーケードのある商店街(?)の様な場所がある。
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いくつもあるパッサージュには特徴があり、
アンティークショップやレストランなどが
所狭しと立ち並んでおり、見ているだけでも楽しいスポットです。


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(parisでの滞在の様子は ⇒
Ladurée』でのディナーLadurée』でのランチ
LIM LIEN、『La Pâtisserie des rêves』、
Cathédrale Notre-Dame de Paris』、『La Grille Montorgueil』)


今回、ボクらが訪れたのは
PASSAGE PANORAMAS』と言うパッサージュで、
目的はアンティークショップなどではなく、
もちろん食べるのが目的(?)
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訪れたのは『Passage53』という
フランス版ミシュランで初めて日本人で2つ☆を獲得したお店で、
シェフの佐藤さんは、『Quintessence』の岸田さんと
Astrance』での同窓でもあるんです。


店内は20席弱ほどのとても小さな店内で、
床はパッサージュの通路と同じタイルが貼られ、
なんとキッチンは狭い螺旋階段を登った2階にありました(驚)
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ボクらを迎えてくれるのは『BERNARDAUD』の
シャガールの絵が描かれたアンダープレート。
コースはカルト・ブランシュのお任せコースで、
何とも魅力的なワインリストに目がハート(笑)


せっかくの旅行ですし、ボクらの好きなシャンパンが
なんと驚きの価格でオンリストしていたので、
コースを通してそちらの1本を楽しむことにしました。
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そんなシャンパンは"JACQUES SELOSSE ROSE"、
綺麗なピンク色でフルートグラスで飲めばシャンパンらしさを、
大きなグラスで飲めば、極上の赤ワインへと変化する不思議で、
とても美味しいシャンパンなんです。


お料理の前にパンを紹介!!
軽やかな酸味で口溶けが良くて美味しく、
たぶん、ポワラーヌのパン・ド・カンパーニュ。
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お供にはボルディエのバターが2種類で、
1種類は無塩バターでもう1種類はピメント入りのバターで、
バターナイフはボクらも工房で購入した『Forge de Laguiole』のモノ。


さて、ようやく料理を紹介するのですが、
先に結論を。。。
本当に素晴らしい料理の数々で、
1つ1つのお皿に佐藤シェフが表現したいコトが、
ギュギュっと詰め込まれた素晴らしいモノでした。


最初の1皿は"人参のムース"。
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オレンジ一色の可愛らしい1皿は、
とても滑らかな人参のムースの上に
蒸した人参のスライスがのせられた1皿。


人参より人参らしいという表現がぴったりだと思うほど、
濃厚で甘みのある人参本来の味わいで、
滑らかなムースは口溶けがよく、さっぱりと食べられる。
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人参という食材1つでココまで昇華させるのは、
今パリで勢いがあると言われるお店というだけのコトはある
というのが1品食べたときの素直にそう感じましたし、
シェフ自身が修業先をとても大切にしているのだとも感じた。


2皿目は"メロンのジュレとマテ貝"。
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メロンのジュレと細長いマテ貝を合わせたという
見た目がとても爽やかで涼しげな1品。


ちょっと苦さを感じるメロンのジュレと
コリコリとした食感のマテ貝がぴったりで、
一緒に添えられた蕪が優しく2つの食材をまとめていた。
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食材を聞いた瞬間はちょっと大丈夫って心配になった
1品も食べてみれば納得の組み合わせでしたし、
フランスらしくもあり日本っぽさもある1品でした。


3皿目は"牡蠣と干し鱈のムース"。
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ブルターニュ産の生牡蠣の上に
干し鱈を使ったムースがのせられており、
上にキャビアが乗せられた魚介尽くしの1品。


牡蠣だけでもキュキュっと濃厚で美味しいが、
上に乗った鱈のムースとの相性も絶妙。
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干し鱈に由来する塩気と旨味が優しく、
牡蠣の旨味と相まり極上の味わいへと変わる。
この1品もそうだったのですが、素材を生かす技術がすごいと感じる。


4皿目は"ラシェット・ブランシュ(白いお皿)"という
スペシャリテのカリフラワーとイカの1皿。
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カリフラワーのピュレの上にグリルしたイカ、
その上から薄くスライスしたカリフラワーが乗せられた
お料理で真っ白を表現したという1皿。


運ばれてきたときの香りも抜群だったし
それ以上にイカの火入れが信じれないほどのハイレベル。
イカが火を入れられたことをきっと気づいていないと思うほど、
レアな状態でシャキッとした食感にびっくりした。
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生のカリフラワーも初めての体験でしたし、
ムースの優しい甘さとイカの香りと食感が、
渾然一体となったこの旅の中でも印象に残った1品です。


来てみてよかったと感じるお店は多いけど、
必ず次も訪れたいと思う店は少ないが、
こちらのお店はまた訪れようと思うお店でした、
まだまだ料理は続きます・・・。


Passage53
ADD : 53 passage des Panoramas 75002 Paris
TEL : 01 42 33 04 35
OPEN : 12:00~15:00、19:00~22:30
CLOSE : SUN,MON


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