きものの価値を認めていただきたい!

 

4月12日(水)

 

「システムをつくるには長期計画を決定しなければなりません。財務からコンピューター化に取り組みました。自分の身体に例えますと、体温、血圧などの数値を自分で知ることです。

 

試算表、振替伝票を税理士さん任せでは日々の体調がどうなっているかが分かりません。そこで財務をどう位置づけるかということですが、財務計画の中では資金計画の部分、すなわち投資計画が大切です。

 

情報系と勘定系があります。勘定系は販売管理、在庫管理が入ってきます。情報系はいつ、何を買ったかというお客様の情報です。きもの業界はこの面で決定的に遅れています。

 

たとえば商品にバーコードをつけておりますが、これがバラバラです。統一するマスター(JANコード)が必要です。大きなコスト削減に繋がります。

 

コンピューターを使えば時間的、経済的にも余裕が生まれます。この時間とお金を文化イベントに廻しているわけです。きものが好きですから、文化イベントをとおして少しでもきものの価値を認めていただけたらと期待しています。

 

一例ですが、友禅の起源は宮崎友禅斎。友禅斎は知恩院の前で扇の絵を描いていた。それじゃ友禅の起源を調べてみよう、のロマンに燃え東京国立博物館の北村哲郎先生・武田恒夫先生のご指導をいただき実施したのが『扇の美展』です。宮脇売扇庵さんのご協力をいただきました。

 

陰気、陽気も善悪もプラス発想もマイナス発想もすべて『気』が元です。この気は自らが愚直で正直でなければ入ってきません。自分にいい『気』があれば、良いお客さまに巡り会えるのです。」