二宮尊徳の「二宮翁夜話」に学ぶ(520)

9月8日(月)中秋の名月。白露。

(213)里を仁にする仕法⑥

「世間の富者はこの道理に暗く、本を読んでも活用を知らない。だからわが家を仁義にすることをわきまえないで、迷わないでもよいのを迷って、村里の不仁を憎み、村民が義を知らない、人気が悪い、風儀が悪いとののしって、よそへ移ろうとする者が往々ある。愚かなことだ。

さて、村里の人気を一新し、風俗を一洗するということは、最も難しいことだけれども、真心をもって当たり、その方法が適切であれば、さほどの難事ではない。」

(1)商圏は独自に設定する「計画商圏」へ

商圏は各店が営業活動の主な対象としている地域、「自店の商いが及ぶ範囲」です。各店の商圏は立地条件によって左右されます。すなわち顧客が立ち寄りやすい場所なら商圏は拡がります。

通常は人口、風土、地形、交通機関、都市形態、産業構造などの商圏特性で商圏規模は変わります。専門店の商圏設定(立地戦略)はインターネットの出現により大きな拡がりを見せてきました。

ただし、地域、顧客密着を基本とするリアル店舗の立地戦略に変わりはありません。商圏設定は「自然商圏」から独自の「計画商圏」づくりが基本です。

きもの、ジュエリーなど高級ファッションの商圏はネット社会を反映し、情報発信力、コミュニケーション力で拡がっていく傾向にあります。