二宮尊徳の「二宮翁夜話」に学ぶ(519)

9月5日(金)

(213)里を仁にする仕法⑤

「ここに竹や木などが本も末も入りまじり、縦横に入り乱れたのがあっても、それを一本ずつ本は本に、末は末に、ずっと直してゆけば、ついにはみんな本末がそろって整然となるようなものだ。

古語(論語、顔淵篇)に『直きを挙げて諸(もろもろ)の曲がれるを措(お)くときは、よく曲がれる者をして直からしむ。』とあるとおり、善人を挙げて正直な者を挙げて、厚く賞誉することを怠らなければ、必ず四、五年を越えぬうちに整然たる仁義の村になること、疑いないのだ。」

目指すは2割の「生涯個客」の育成

手順は下記のとおりです。すでに検討してきたように、最終的なカギは全顧客の中で2割の「生涯個客」(フアン客)を育成していくことです。

(1)商圏設定(立地・店舗戦略)
(2)見込客の発見・設定(商品政策)
(3)新規客づくり
(4)リピーター(固定客)づくり
(5)個客(フアン客)づくり

ネット社会では自店の発信するコミュニケーション力が決め手です。すなわち顧客のライフスタイルに合わせたサービス情報を発信するコミュニケーションです。最終的に「ウェブとリアルを融合」する独自の「オムニチャネル戦略」を確立していくことです。