二宮尊徳の「二宮翁夜話」に学ぶ(518)

9月4日(木)

(213)里を仁にする仕法④

「そして、その不仁の村を仁義の村にすることは、そんなにむずかしいことではない。まず自分自身が道をふんで、おのれの家を仁にすることだ。おのれの家が仁にならないのに村里を仁にしようというのは、白い砂をたいて飯にしようとするようなもので、できる相談ではない。

古語(大学)に『一家仁なれば一国仁に興り、一家譲あれば一国譲に興る。』とあり、また『誠に仁に志せば悪なし。』(論語、里仁篇)ともあるとおり、決して疑いないものだ。」

「新・個客づくり5段階シナリオ」の目標は「生涯個客」づくり

それでは「ネクストショップ」です。「顧客づくりの5段階システム」をネット社会でどのように進化させていくかが課題。「5段階」の基本は変わりませんが、最も大きな質的変化は「顧客」が「個客」に変わることです。

すなわち顧客一般ではなく、顧客を1人ひとりの「個客」として対応していく仕組みを作らなければ「生涯個客」に結びつけることはできません。

専門店が繁栄するかどうかのカギは、自店が目指す客層の中から地道に「生涯個客」を育成していけるかどうかにかかっています。かつての呉服店の得意技である「固定客商法」がヒントになります。

その点で成長時代と異なり、成熟社会の顧客戦略はチェーンストア以上に地域に密着し、地域に貢献していく地元の専門店が明らかに有利になってきたのです。