忙しいから解放される「時間の使い方」ステップ③ムダなタスクをやめる(決断する)前編 | 『7つの習慣®』認定コンサルタントが教える人生を輝かせる最高の時間術

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「重要度」の低い「第Ⅲ領域」と「第Ⅳ領域」については、「決断する」ことを第一に考えましょう。
「決断する」と言うと、「新しいことや大きなことを決める」イメージが強いと思いますが、本来はそうではありません。「断つ」ことを「決める」ことが「決断」です。人生の「目的」に関係ないものを「断つ」と「決める」ことが「決断する」の本質なのです。

では、「決断する」手順を説明します。
当然ながら、まず最初に「決断」すべき「タスク」は、「第Ⅳ領域」です。
先程のプレイングマネージャーAさんの「第Ⅳ領域」は、次のようなものでした。

①    (だらだら)テレビを観る                  10時間②    同僚と深酒する                        5時間
③    (目的なく)インターネットをする               5時間
④    喫煙する                           5時間
⑤    (だらだら)YouTubeを観る                  1時間

その他にも、例えば、

・気が乗らない飲み会に行く
・惰性で2次会にまで参加する
・職場の同僚と連れ添ってランチに行って店で並ぶ
・他人の陰口を言う
・芸能人のゴシップについてインターネットで調べる
・スマホゲームをする
・ギャンブルにはまる

など、さまざまな「第Ⅳ領域」があります。
これらに、あなたの人生をプラスの方向に向かわせるだけの意味づけができないようであれば、直ちに「決断する」ことが大切です。「決断する」ことによって、人生に悪影響を及ぼすような「第Ⅳ領域」は何1つないはずです。

私の場合、経営者同士のつき合いで、「ゴルフ」や「誕生日パーティー」に誘われることがとても多いのですが、すべてお断りするようにしています。最近は、もう誰からも誘われなくなってきました(苦笑)。
どちらも仕事にメリットがあることは分かるのですが、「ゴルフ」は家族との限られた時間が奪われるため、「誕生日パーティー」は誰かひとりのパーティーに顔を出してしまうとキリがないため、「決断する」ようにしています。

また、人間関係についても、定期的に「決断する」ようにしています。
自分の中で「違和感のある人とは、時間を過ごさない」というルールを決めて、そのルールに忠実に生きるようにしています。これも1つの「決断する」です。
ただし、20代の頃の私のように器の小さい状態でこれを遂行しようとするのは、「未熟者のただのわがまま」とも言えます。ですから、「心技体」を磨き続け、本当に自分に非がないかを客観的に振り返る「習慣」も持っておくことが重要です。
私の場合、30代のときに心理学を勉強してから、人の好き嫌いがまったくなくなりました。しかし、それでも違和感のある人というのはよっぽどの人だと判断し、そういう人とのつき合いは避けるようにしています。
私の言う「違和感のある人」とは、「言行不一致の人」、「相手によって態度を変える人」、「自分の感情をコントロールできない人」、「批判的な発言、ネガティブな発言が多い人」などです。

私は、これまでの20年間の仕事人生において、自分のミスによるクレームというものをもらったことがありませんでした。しかし、研修講師をやっていると、公開講座で、ごく稀にクレームまがいのアンケートを受講者から突きつけられることがあります。
酷い点数とともに「研修の内容は、自分の知っていることばかりでした」などとコメントされると、さすがに一瞬落ち込みます。
ただ、その受講者は他の研修でもそのようなことを繰り返していて、勤務先でも手を焼いている人だということが判明することも多いです。
モンスタークライアントとつき合うことほど勿体ない「時間の使い方」とはありません。その時間があるのであれば、もっと必要としてくれるクライアントと出会うための時間に充てるほうが、賢明な「時間の使い方」と言えるのではないでしょうか。
 

 

次回は緊急だが重要ではないタスクをやめることについてのお話です。

 

仕事ができる人の最高の時間術 (アスカビジネス)