ナットソース(ナット潤滑剤) | プレミアムギターズ

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最近ライブ・レポートも増加中。今年こそは、プチ・プライベート・スタジオ計画を実現したい・・・。

 プレイヤーの11号 に載っていた「ナットソース」というのが気になっていたので、手に入れてみた。「世界初のナット専用潤滑剤「ナットソース」が登場。」と書いてある直後に「サドルやストリングガイド等の金属部にも使用でき、・・・」とあり、結局ナット専用ではないみたいだ。ナット部の潤滑剤というと、鉛筆の芯をこすりつける、などという手が昔からあるが、何か抵抗があって今までやったことはない。いや、1回くらいやったかな。


 なぜこれが気になっていたかというと、チューナー(ペグ)の調子が悪いフェルナンデスのレスポール というのが1本あるのだが、ほんの少しナットも疑っていたのである。チューニングが不安定なのは、ナットが原因の場合もある、というのを何かで読んだ記憶があったので、チューナーを交換する前に、一度試してみようと思った訳である。


 水っぽいオイルの様なものを想像していたのだが、もっと「固形」な感じで、注射器の様な容器からほんの少し押し出してみると、ギターの弦が透明になった様なのがにゅる~っと出てくる。液体状ならギターの弦を張ったままチョイとつければいいかと思っていたがダメそうなので、1弦ずつ少しゆるめて、ナットの溝から弦をずらしてつけることにする。つけたあとは弦を戻してチューニングを再度合わせるのだが、何度かチューナーのつまみをグリグリやって、弦とナットの溝をなじませてみる。


 さて、効果のほどだが、開放弦の音のバランスがちょっと良くなった様に感じるのは、気のせいだろうか? 肝心のチューニングの方だが、確かに効果がある様だ。チューニングの最中に、「キッ」という音がするのがほとんどなくなった。この音は主にチューナーからではなくナットから出ているというのは本当だった様だ。チューナーを回す時の微妙な力の入れ具合によく反応する様になり、チューニングもしやすくなった。ただ、チューナーの調子が若干悪いのも確かな様ではある。でもこうなると、チューナーにちゃんと注油すれば(まだ一度もしたことがない)、更に状態が良くなることが予想される。せっかく交換用のチューナーを買ったのだけれど・・・。少し様子見である。