日々お受けしている発達障がいのある方のキャリア相談。そのなかで、職場における困りごととして、“曖昧な指示”を挙げる当事者の方が少なくありません。
発達障がいを持つ方が、「あれ」「これ」「それ」などの代名詞で仕事を指示されるとわかりづらいということはよく知られています。しかし、一般の職場での様子を想像しても、意味を捉えづらい表現がよく使われていると感じます。
相談にみえた方々が上司の求めるものが掴みづらかった表現をいくつか挙げてみましょう。
●仕事のやり方について
「適当にやっておいてね」
「好きにやってね」
●資料の作成について
「うまく作ってね」
「センス良く作ってね」
「好きにやってね」と言われて、好きにやったら、「こうじゃない」と言われることが想像できてしまうような展開の事例です。このような曖昧な表現で指示をされたら、発達障がいを持つ方はどのように仕事を進めてよいか困ってしまうでしょう。
日本人の曖昧な言葉の表現にも問題はありますが、上司の方の明確な指示もより一層望まれるでしょう。普段のちょっとした習慣を見直すことにより、いろいろな特性を持つ方々がより活躍できる社会が早く実現することを願ってやみません。
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