鼻手術に対する質問で多いものをまとめてみました。
Q1 プロテーゼは定期的にメンテナンスが必要だというのは本当ですか?
➡︎間違いです。が、そういうケースもあります(数%)。トラブルとなるのは、プロテーゼに対する組織反応(拘縮)が強く出る場合(上に上がる、曲がるなど)、感染、露出、など。ほとんどの患者さんは特にトラブルを経験することなく過ごされますが、元の鼻に合わない形のプロテーゼが入っていたり、手術で出血が多かったり、手術計画に無理があった場合や異物反応が強く出る体質などで上記トラブルが起こります。私の患者さんにはプロテーゼが突き出た方はいませんが、感染は残念ながら年に1〜2人います(1%)そしてその方々は皆過去に手術歴があるかシリコンジェルやアクアミドのような注入異物が入っていた患者さんです。
必要以上にプロテーゼを恐れる必要はないのです。
Q2 軟骨を移植すると飛び出してきたり透けて見えたりするのでしょうか?
➡︎かなり長期で見ても飛び出すことはありません。何度も手術を重ねて鼻先の皮膚が薄くなっている方でもよほど無理な手術計画でなければ飛び出したりしません。それが自家組織の強みです。透けて見えるのは高さをしっかり出した場合や軟骨を丁寧に削っていない場合、皮膚が薄い場合に起こります。患者さんが気にならない程度のものを含めれば20%くらいの患者さんはうっすら透けています。これは鼻中隔延長に限らず鼻尖形成術だけでも上の条件があれば起こりえます。
透けないようにするために工夫をしつつ、万が一透けても違和感のない、つまり元の軟骨の形状に近い形を再現することが肝なのです。
羽田空港に向かう途中にある、ヨーロッパからの船便の積荷を下すドック。
巨大クレーンはスターウオーズに出てくるドロイドを思わせる格好良さ☆朝日がなんとも美しい
もとい、
Q3 ギプスを外した時に不自然にならないようにできますか?
➡︎控えめな鼻の高さにすれば違和感はありません。ギプスを取った瞬間に『うわぁ、すごい!先生ありがとう^ ^』となるのはこのケース。しかし鼻の手術のゴールは半年後。ギプスを外してちょうど良い高さなら、半年後にはかなり物足りなくなっています。ダウンタイムを受け入れるこころがないといけません。
Q4 鼻の皮膚の厚さを薄くすることはできますか?
➡︎多少できます。薄く見せることもできます。
佐賀の佐用姫だんごと
広島のもみじまんじゅう
質問まとめはしばらく続きますよ〜☆
美容外科医のノート
おしまい