ヨガをしながら、呼吸に意識を向けることによって、ただ漫然とポーズをとるよりも、ポーズの効果が大きく変わってくるということは、ヨガをしばらく続けている皆さんなら、実感なさっていることと思います。
先日のエントリー
では、なぜ呼吸が大切かということを、思いつくままに並べてみました。
今日は、それでは、具体的にどのような点に注意して、呼吸を観察していくと良いのかということについて、まとめてみたいと思います。
私がレッスンで、時々お話しするのは、「呼吸のSTTR」です。
1) Space
2) Texture
3) Time
4) Rest
それぞれの英語の頭文字をとると、アルファベット順になるので、覚えやすいんです。
1) Space
意味は、Sが、スペースということで、息を吸ったときに、身体のどのあたりに呼吸が入っていく感じがするか、観察します。
物理的には、吸う息は肺にしか入らないのですが、イメージ的に身体全体にも酸素が届くような呼吸、つまり深くて気持ちの良い呼吸って、ありますよね。
とくに胴体全体が柔らかくほぐれていれば、息を吸ったときに胸だけでなく、下腹部までふくらみ、お腹のほうにも息が入っていく感じがします。
片側だけ、または身体の後ろ側に空気が入っていかないなど、胴体のスペース全体に、呼吸が行き届いているか、これを観察するのが S です。
2) Texture
次のテクスチャーとは、質感です。呼吸も鼻先から息が入り、また出て行くのを感じたり、呼吸の音を聞いてみると、色々な質感があることがわかります。
それによって、今日の体調や心の状態も、わかることさえあります。
ゆったりした、なめらかな呼吸は、金色の細い糸がすーっと通っていくような感じ。
反対に、ギザギザな呼吸や、でこぼこした呼吸は、荒い呼吸で、身体のどこかに余計な力が入っていることが多いです。
このような質感の違いに敏感になることで、微妙な身体の状態や変化に気づけるようになってきます。
この項長くなるので、 3) Time と 4) Rest については、また明日続けますね。