鮎川哲也とロシア音楽の夕べ~ロシア音楽を愛した本格ミステリの巨匠を偲んで~・レポート/兵庫県立芸 | PERFECT PERSONAL WORLD

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西に東に、はてしない追っかけ日記

職場には「今日はダッシュで帰るぜ!」宣言していたけど、会場着は開演の6時を10分程回ってました(^_^;)

間に合うのが奇跡だと思ってたから、良いくらいかな。会場の兵庫県立芸術文化センター・神戸女学院小ホールは、正八角形の会場の中に、ステージを囲んで、八角形を横に伸ばした配置で客席が配置されている。

本当に綺麗な会場で、誘導のお姉さんに「いつできました?」と聞いてしまうほど。ちなみに、2005年落成。


入って正面の席に座ろうとしたら「関係者席」演奏会時には、三大作家の先生方が!
ステージ上手斜めくらいの席に着席。
ステージに対して、上手から、芦辺先生、北村先生、有栖川先生の順。上手には、鮎川哲也先生の遺影が。

すでにトークは始まっていて、3人の先生方が各々鮎川先生の思い出を語られる形で進行。幾つか印象的な話。


・カード決済やネットショップの無い時代に、レコード好きの鮎川先生は東ヨーロッパから直輸入をしていた。


・鮎川先生がレコードを洗うくらいの潔癖症と知らずに、古本をプレゼントした芦辺先生、初対面で、電車のサイドボードにサインを貰った有栖川先生(笑)


・鮎川先生は、非常に大食漢だった。


・気に入った編集者には、レコードを聞かせていた鮎川先生。


・鮎川賞授賞式前に、飯田橋で、鮎川先生からラーメン屋に誘われた芦辺先生(笑)


・鮎川賞授賞式後の鎌倉散策。トイレ休憩無しで5~6時間歩き詰め!


・いつからか、その鎌倉散策が無くなってしまったのが残念。


・鮎川先生のような、作家同士の交流の、中心になる作家さんがいなくなってしまった。



特に印象的だったのが、芦辺先生の、


「先生のレコードコレクションを欲しいという人が、作家仲間にいなかったのが残念」


という言葉。
だけど、形を変えて遺志を継いだイベントが、ここに実現したと思う。
北村先生からは、鮎川先生の○○が、出版される計画が語られる。

こういう風に、巨匠の言葉を、実際に接してこられた方々の言葉と、楽しまれた音楽を通して「外側」から鮎川先生を知ろうとするイベントは、意義のあることだと思った。



演奏会。
クラシックのコンサートも何年振りか。佐々木倫子さんの歌声は柔らかく、風呂本佳苗さんのピアノは力強い印象。

何作か鮎川先生の本は読んだけど、ロシア音楽の、どこか哀愁が漂いつつも、しなやかかつ力強い音楽が「ハマる」と感じた。
あと、風呂本さんも佐々木さんも凜としていてカッコ良く、ステージに立つ人達は、やはり違う!

なので、最後に花束を渡す三大作家の先生方が、どこか可愛くて(笑)



終演後のロビーでは、戸川さんや、岸田るり子先生、黒崎緑先生の姿も。kujiraさんと一緒に居ると、有栖川先生がkujiraさんに挨拶に来られて!

「平日のこんな時間にありがとうね」


相変わらず上がり症で、上手くお話しできず(泣)kujiraさんに「明日(今日)の花園大学行かれます」と紹介されて、


「大した話しないのに(笑)」


と言われて恐縮m(_ _)m
つい一昨日まで、有栖川先生の本を読んでました……
「余ったチケットだけど」と、裏面に有栖川先生、芦辺先生、北村先生のサインが入ったチケットを頂いて(涙)
こういう場で、御著作にサインを貰うのは無粋だと思って、自粛していただけに、本当に嬉しかったです。大事にします。
完全にkujiraさんの実績に乗っかってしまいました。ありがとうございましたm(_ _)m



というわけで、次は花園大学!あと、チケット取れて、土曜日の箕面の京極さんのイベントにも参加します。ミステリイベント3DAYSです!
お会いする方々、よろしくお願いしますm(_ _)m