こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤です。

「激走失われたインカ帝国マチュピチュ編」 をお届けします。

高山病。ひどい二日酔いのような強烈な頭痛に時に吐き気。初めて富士山登山をした時には高山病で大変な思いをしました。

この時は装備も重く、水もあまり飲まずに何の知識もありませんでした。トレイルランを始めて、二度目に富士山に登った時は難の苦もなく登頂、山頂の剣ヶ峰の急坂をダッシュしても高山病にはなりませんでした。

再び今、高山病になる可能性の非常に高い場所へと向かいそれも走ろうとしています。

今日は高山病や高所トレーニングについて話をしたいと思います。

●高所や富士山で気分が悪くなる(高山病)になる理由はなぜ?

高地で気分が悪くなるのは「気圧が下がるから」です。たとえば標高3,600m近い今回のマチュピチュでは、体内に取り込める酸素量は海抜ゼロと比べて50%、約半分以下になります。 ここからはちょっと専門的な話になります。大気中の酸素濃度は21%前後ですが、標高が上がるほど気圧は下がるため、酸素分子が拡散して一回の呼吸で取り入れられる酸素量は減少します。

●「高所」とはどのぐらいの高さの山ですか?

高所の目安は、標高1,800mから3,000m。標高1,300m程度の山のトレイルレースにエントリーして「高山病が心配」と不安になられる方がたまにいますが、そんな低山でまず高山病になることはありません。高山病が心配されるのは少なくとも標高1,500m以上と言われています。


あらかじめわかっていることは対策をしておく。


登山、トレイルランで重要なことです。朝会社へ出かける前にどしゃ降りの雨が降っていて、あるいは数時間後に雨が降るとわかっていて傘を持たずに出かける人はあまりいません。

現在週に1度「常圧低酸素トレーニングルーム」で高所順応トレーニングを行っています。「平地に比べて酸素の少ない高所でトレーニングを行うことにより持久力向上を測る」というものです。「血中のヘモグロビンが増えれば、酸素運搬能力が高まるので持久能力が高まる」という理論ですね。マチュピチュマラソンは普通の大会ではありませんので、トレーニングも色々と普通でないことをひなければなりません。

トレーニングルーム内は標高3,830mに保たれています。富士山頂ぐらいの高所にもなるとトレッドミルを1キロ6分ペースで30分間走っただけで血中酸素濃度は60%にまで低下し、かなり苦しいです。「マチュピチュマラソン」の距離はマラソンと同じ42.195kmですから、仮にこのペース(キロ6分)で走り続けることができたとしてもゴールにはおよそ4時間13分かかります。

しかし、このタイムは「平坦な平地」での話です。


レースの累積標高は3,200m。

アメリカのエンパイアステートビルの階段を10往復に相当します。わかりやすい例で言えば急階段で知られる大阪の金剛山は山頂まで1,000段ほどと言われています。


二上山かり大和葛城山、金剛山、紀見峠までを全山縦走しても36キロ、累積標高2,200mぐらいですので、同じ標高3,000mの空気の薄さでダイヤモンドトレイルラン大会を完走するよりもキツいぐらいの覚悟でいます。


その倍以上の9時間、10時間は完走にかかるのではと予想しています。

30分運動するだけでも大変な場所なのにそれだけ運動し続けることができるのか?


「不可能と思われる極めて難しいレースに挑んでみたい。」


ずっと考えていました。ようやく実現します。

【STEP1】無料メール講座で学ぶ

国内唯一の定期刊行トレイルラン情報の無料メルマガです。2012年発刊以来、多くのランナーに愛読されています。トレイルランシューズやザックの選び方から走り方まで。
はじめてのトレイルラン講座メルマガ(週1回程度)

【STEP2】ご都合の良い日の練習会やトレイルランツアーに参加する

関西近郊でほぼ毎週末にトレイルランなどのアウトドアイベントを開催!多くの方がお一人様です。安心してご参加ください。木曜日の19:30から大阪城公園で走り方の練習会も開催しています。
「スポーツエントリー」からエントリー
「イー・モシコム」からエントリー
公式サイトから直接エントリー

一度、ランニングフォームを見てほしい

「ランニング中に肩こりを感じる」「長時間走ると足首の前の部分が痛くなる」「いつもレース後半で膝が痛くなり、ペースダウンする」「上半身と下半身が連動していない」
完全予約制・個別指導のコーチング『カイゼン』