【備忘録】 『伝える力』(池上彰) | パワポ部

【備忘録】 『伝える力』(池上彰)

伝える力 (PHPビジネス新書)/池上 彰

¥840
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めちゃくちゃ売れていますね。
池上彰さんの『伝える力』。
紀伊國屋書店本町店でも、レジ近くで山積みにされていました。

で、遅ればせながら読みました。
やはり、わかりやすかったです。
一家に一冊、って感じですね。

「意味がわからないまま読んだり話したりすると、それを聞いている相手も意味がわからない」という部分、確かに!と思いました。自分がわかっていないと、相手には伝わらないのですね。

ということで、プレゼン・企画目線で気になった箇所を、備忘録として書き抜いておきます。

『伝える力』(池上彰)

●「伝える」ために大事なこと。それはまず自分自身がしっかり理解すること。自分がわかっていないと、相手に伝わるはずがない。
●意味がわからないまま読んだり話したりすると、それを聞いている相手も意味がわからない。
●何かを調べるときには、「学ぼう」「知ろう」という姿勢にとどまらずに、まったく知らない人に説明するにはどうしたらよいかということまで意識すると、理解が格段に深まる。理解が深まると、人にわかりやすく、正確に話すことができるようになる。
●まずは「自分が知らないことを知る」。「自分がいかに物事を知らないか」を知ることからスタートし、事実に対する畏れを持つ。
●謙虚に学ぶ姿勢を持っていないと、成長は止まってしまう。また、今のうちに「大いに恥をかく」ことが必要。
●相手がどんなときに「へぇー」という反応を見せたか、注意して見る。この「へぇー」を増やすには、まず自分自身が「へぇー」と思うことも大切。
●“つかみ”が大切。映画「007」シリーズの冒頭シーン。「ナニナニ、次はどうなるの?」という思いを視聴者に抱かせる。
●映画や連載記事、テレビドラマを、自分の「話し方」や「書き方」を向上させるテキストとして意識しつつ観たり読んだりして分析する。
●「元次期大統領のゴアです」
●プレゼンテーションで与えられた時間が3分や5分、あるいは15分くらいあっても、話すテーマは1つで充分。15分くらいまでは1つのテーマに絞って話をしたほうがよい。
●会議で大切なのは、自信を持つこと。そして、出席者の顔をしっかり見ること。
●企画をプレゼンテーションする行為は、企画を考える段階からすでに始まっている。自信を持って発表するには、企画自体をしっかり練って自分のものにしておくことが大前提。
●NHKでは、番組の企画を提案する場合、提案書をまとめる。番組の規模には関係なく、10分程度の番組も1時間半のスペシャル番組も同様に、A4の用紙1枚に書く。内容は「仮タイトル」「ねらい」「構成要素」「結論」など。
●現地取材に行って問われるのは「五感」や「雑感」。色、音、味、におい、手触り。五感を研ぎ澄まし、現場の空気を感じ取って、報告書や提案書の中にさりげなく入れる。すると、臨場感の漂う文書になる。
●物事を誰かに伝える場合は、独りよがりにならないようにすること。そのためには、「もう一人の自分」を持って、それを育てるとよい。(一人ツッコミあるいは一人ブレーンストーミング)
●書く前に先輩や同僚に話をしながら、書くべき内容を整理する。
●本質をしっかり理解していれば、易しい言葉に置き換えることは可能。「簡単なことは簡単に」「難しいことも簡単に」が、何かを伝えるときの基本。
●相手の立場になって考え、話したり書いたりすること。
●図解。矢印を使う場合は、これはどういう意味合いで使う矢印か、ということを常に意識する。
●論理は「上から下」に向かって展開すること。
●図に入れる文字は最小限に。テレビのスタッフは、どれだけ文字の少ない図表を作るか腐心している。
●「書く」行為や「話す」行為をアウトプットとすると、インプットは「読む」行為といえる。質の高いアウトプットをするためには、インプットが不可欠。
●相手に何かを伝えようとするときには、その相手に伝えたいことのイメージを持ってもらう必要がある。イメージの伝え方を学ぶには、小説を読むのが最適。
●小説で使われている「読み手を惹き込む手法」を自分なりにいくつか見つけられれば、ビジネス文書を書く場合にも有効。
●話し方を学ぶには、落語は最高の教材になる。一流の落語家は、とりわけ間の取り方が見事。