"新緑の青山の風" に放たれた響きを聴きながら・・・ "彼女の面影" に思いを馳せる
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時が過ぎ
風が運ぶように
歩き出し
痛みが消えていく度
消えるあの人を見た
始まりの景色
○『ミスユー(2015年)』
作詞 : 星野源
作曲 : 星野源
歌唱 : 星野源
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"一年前の今日" も・・・・ 都心は今日と同じような穏やかな新緑の季節を謳歌していた。
"あの日" のオレは・・・・ 青山一丁目の交差点を曲がって、夕日を眺めながら都道319号線にクルマを走らせ、"ある人の旅立ちを見届けよう" とその場所へと向かった。
その夜、彼女達はとあるテレビ局のスタジオでスポットライトを浴びていた。そう彼女達は歌番組に生出演していたのだ。そのTV局は、オレが夕方に向かっていた場所から1km程度の離れた距離だった。
その日の彼女達は、いつもどおりの素晴らしいパフォーマンスと何気ないトーク、そして笑顔が絶えなかったことが印象的だった。
放送時間は刻々と過ぎ、番組の最後のCM明けに、あ~ちゃんはふと真剣な表情でカメラに視線を送りつつ、その直後にかすかに唇が動く。その後になぜか屈託の無い優しい笑顔をカメラに振りまく・・・・ 。
その唇の動きから彼女がなんと発していたのか・・・・ 何回か映像を見返しても、発した言葉の確信は持てなかった。それでも・・・
「さっささん・・・」
"今日" という日の意味を考えると、オレにはどうしても・・・ どうしても、あ~ちゃんがそのように発しているように感じられてしまう。
あれから一年が経ち、今日再び新緑の青山へとクルマを走らせてみた。
青山一丁目の交差点を曲がって都道319号線に入ると、都心にも関わらず緑豊かな閑静で厳かな雰囲気となる。そしてその場所に近づいたとき、「Dream Fighter」を車内に流してみる。これは一年前の彼女の旅立ちの際に、この界隈の風に放たれた楽曲だ。その響きを聴いた瞬間に、
「あの日、あ~ちゃんの発した言葉の本当の意味は、もうなんだっていい。あの言葉はやはり "さっささん" って発していた・・・ オレの中ではそれで良いんだ。」
そう思えた瞬間、青山の風と共に胸がすく思いが迫ってくる。
新緑の季節。これから毎年・・・・ この季節となれば "旅立っていった彼女の思い出" に、オレは思いを馳せるのだろうと思う。
<○追伸>
あなたが旅立ってから4ヶ月後には、あなたのお弟子さんが素晴らしい仕事をしていましたね。これからも安心して、彼や彼女達の更なる成長と活躍を遠くから見守り続けてください(笑顔)。