追記3あり・『"540°"geometric Academy』 inspired byあんず姫 | 音楽三昧 ・・・ Perfumeとcapsuleの世界

追記3あり・『"540°"geometric Academy』 inspired byあんず姫

"姫との遭遇" を果した衝撃のオーディオ・オフ会(?!・笑)から2週間が経過し、その衝撃が醒めないまま・・・・ 実は昨日の日曜日にCAPSULEの『CAPS LOCK』のリリースにあわせて、またまたオーディオ・オフ会を実施してきた。参加した方々お疲れ様でした!!!




しかし今回はレギュラーのオーディオ・オフ会ではなく、少数精鋭の「カンファレンス方式」で、参加者の皆さんにじっくりと音源を堪能して頂いてディスカッションする形式のものだ。本当はあと数人の方々にお声かけしようと思っていたが告知を開始してすぐに台風の接近が予報されたので、最小限の人数に留めた。





また "姫との遭遇" に触発され、今回のオーディオ・オフ会は中田ヤスタカ氏が生み出す音楽と響きを研究する『 "540°" geometric Academy』、通称名 "中田ヤスタカ研究会" を発足させ、その記念すべき第1回カンファレンスに位置づけることにした(えっ、参加者の皆さん聞いてないって?! もちろん事後報告です・苦笑)。


主宰はもちろん私なのだが、特任教授としてチョービギナーさんを招聘(笑)。記念すべき第1号の研究員としてあんずさんを任命することになった(笑)。あっ、ちなみに "砦" の皆さん、カンファレンス開催の際は、あんず姫を出向扱い(?!・笑)という形にして頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします(笑顔)。







今回のカンファレンスのメンバーは、


○チョービギナーさん ・・・ 特任教授
○あんずさん ・・・ 研究員
○私 ・・・ 主宰






で結局「ダンスコンテストお留守番組」が集まることになった(苦笑)。このメンバーで激しいディスカッションを繰り広げることになったのだが・・・。




音楽三昧 ・・・ Perfumeとcapsuleの世界
*昨日は特任教授は正装でご参加(笑)。新作だそうだ。






いゃ・・・・ あまりにも濃密な時間とその空間で・・・・ 楽しかった。楽しすぎて三人とも時間を忘れて音源を聴き、ディスカッションをした。




結局・・・・ これまでのオーディオ・オフ会の最長記録となる11時間(?!・笑)にも及んでしまった。昼食の移動の時間ももったいないということで、近くのコンビニでお弁当を買って、近くの公園で三人並んで食べた(笑顔)。



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*昼食を食べていると、偶然「政府専用機」を見かける。安倍総理が搭乗していたようだ





しかし・・・ あんずさんは終わるギリギリまで音源を聴き、ディスカッションを展開していたので、本当に音楽が好きなんだなぁ。オレはむしろ、あんずさんの時間のほうが心配になってしまって、ちょっとオロオロした(笑)。

またさぞ特任教授はお疲れになったことと思う(笑)。





あっ、そうそう。このカンファレンス参加者はレポートや後日の研究論文の提出が必須ですので、コメント欄に提出してくださいね。もちろん、特任教授であっても免除はされませんので、ご了承ください(笑)。









さて前半戦は『CAPS LOCK』をノンストップで試聴した後、このアルバムの意味や意義を皆さんとディスカッションした。加えてデビューアルバムの『ハイカラ・ガール(2001年)』から『CAPS LOCK』に至るまでの変遷とその意義までディスカッションの議題とした。


またチョービギナーさんは、まだこのシステムで『LEVEL3』を聴いていなかったので、数曲ほど試聴して頂いた。それで『CAPS LOCK』と『LEVEL3』の傾向を比較すると、私はチョービギナーさんと同様の感慨を感じ、それを数日前におとわしゅなさんにそれを語っていた。 

チョービギナーさんが感じたことと同様のもの私自身も感じていたことが印象的で、強いシンパシーを抱いた。







後半戦は "チョービギナー特任教授" の『CAPS LOCK』までに到達する、多かれ少なかれ影響を受けたあるいは関連していると考えられる「音楽の各時代における実験と響きの色彩の変遷。そしてそのルーツを辿る旅」 という講義(?!・笑)を持参された音源を用いて展開された。




あっ、そうそう。あんず研究員。この中で私から出てきた「12345678」におけるエリック・サティを髣髴させるような響きという、エリック・サティ(Erik Satie)の代表曲はこれですよ。



 
*「ジムノペディ 第1番」 




また私が「CAPSULEの理想像と重なる」と話した、坂本龍一氏の楽曲は「Riot In Lagos (アルバム 『B-2 UNIT [1980年] 』 に収録) 」です。









この講義の中でチョービギナー特任教授は映画の『戦場のメリークリスマス』のオリジナルサウンドトラック(1983年)に収録された、David Sylvian氏と坂本龍一氏がコラボレートした作品の「禁じられた色彩 : Forbidden Colours」をかけた。







特筆すべきは、これを試聴した後にあんず研究員が不意に『CAPS LOCK』の最終楽曲の「RETURN」を聴きたいと語ったことだ。






*ちなみにこの楽曲は「メリー・クリスマス ミスターローレンス : Merry Christmas Mr.Lawrence」のトラックにDavid Sylvian氏が歌詞とメロディーを作り、自らが歌った作品だ




この若く鋭い彼女の感受性が・・・・ 我々を大いに刺激し、惹きつけられて・・・ いつの間にか彼女の人間的魅力の虜になっているんだなぁ(笑顔)。"砦" の皆さんもおそらくそうなんだろうと思った。なんかそこはかとなく羨ましいとさえ思った。








全体的には「チョービギナー特任教授 VS あんず研究員の熱戦」はオブザーバーとして観ているのが、面白かったなぁ・・・・ これ。もうなんか・・・ たまらなかった(笑顔)。特任教授、我々はあんず研究員の前に根気負けしたんでしょうかね・・・ どうなんだろう?!(笑)








さてチョービギナーさんとあんずさんと別れるときに、あんずさんが「『JPN・Tour』さいたま公演の後に行ったオフ会が広がって・・・ いろんな方々と知り合えるようになりました」と語っていた。確かにそうなんだろう。

私やチョービギナーさん、そしてその他の方々も彼女と出会えたのはインターネットやブロードバンド環境があってこそのことで、それらが無ければすれ違うことさえなかった。しかし、これらはきっかけに過ぎないと思った。




彼女の有するバイタリティーや探究心が、自らをいろんなところまで足を運ばせる衝動となり、新しい世界を開拓する原動力になっている。そしてそれ自体が人間的魅力となって、さまざまな人々を惹きつけて虜にする。そうやって彼女の有する人間的魅力が、結局のところさまざまな人々を巻き込んでいく力になっているのだろうと思った。いろんな方々と出会うが、そういう人とはなかなか出会えない。





「今、まさに貴重な体験をしている・・・・」




と心底思った一日となった。








あっ、チョービギナー特任教授、あんずさんはレギュラー研究員に任命することは確定事項です。そうなると次回の定期カンファレンスも長時間となりそうなので(?!・笑)、それに耐えれるよう我々も鍛錬しておきましょう!!! 











<○追記>



カンファレンスの際に私が "『マカロニ』のMVと同質の感慨が沸き起こった映画" と話していたのはコレです(予告編ですが)。



 
*映画『櫻の園』の予告編



『櫻の園』は1990年公開(2008年版もありますが、全くの別物なのでご注意ください)。製作・NCP-サントリー、配給・アルゴプロジェクト。原作は吉田秋生氏のオムニバス漫画で、監督は中原俊氏が務めました。出演は中島ひろ子氏、つみきみほ氏、白島靖代氏などの後に実力派の女優に育っていくキャストが顔を揃えていました。

第64回(1990年度)キネマ旬報ベスト・ワンを受賞など、その年の映画賞を総なめにして当時かなりの話題になった映画です。



内容は名門女子高校の演劇部の上演直前の舞台裏を描いた作品で、ほぼストーリー性はありません。しかし少女達の群像をリアルに描いたことは特筆に価します。これは脚本を手掛けた、じんのひろあき氏が "街中の女子高生の何気ない日常会話を録音し、それを脚本に再現した" ということが大きく影響しています。


実は中田さんがPerfumeに提供する楽曲の歌詞に、私はこの映画と同様の世界観を感じていまして、実際中田さんも「街中の女子高生などの会話を聞いて歌詞制作に生かしている」と過去のインタビューで語っています。





ネタバレになるかもしれませんが(まぁ、ストーリー性がないので影響が無いと思いますが・笑)、この映画の名シーンとなる "ラスト3分間" は・・・・ 「マカロニ」MVで醸しだされるような、





"この輝きは一瞬で終わる・・・ もうすぐ失われていく・・・ " 





といったものと同様の風情を私は感じます。この話は当BLOGの「追憶・シリーズ」に書いてありますので、ご興味がありましたらご覧ください。









音楽三昧 ・・・ Perfumeとcapsuleの世界





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「どうして、いつまでもこのままでいられないんだろう・・・・ 」

「風が・・・ 最後の花を散らせています。」


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この映画の主人公が予告編でも語るセリフは "この映画の本質" にフォーカスを当てているように思います。それは「マカロニ」MVも同様に感じるんです。






私も含めて2008年近辺でPerfumeに心を奪われた方々は、このセリフと同様の感慨と 「 "その一瞬の輝き" を目に焼き付けよう」という渇望にも似た衝動に駆られたんだと思っています。






ご参考までに。










<○追記2>


チョービギナーさん、あんずさんへ。



中田ヤスタカ研究会の名称がなぜ『 "540°" geometric Academy』と命名した背景をお知りになりたければ、コメント欄に「知りたい」とお書きください。

後日、直接メールにてお知らせいたします(笑顔)












<○追記3・29日am8:34>



あっ、そうそう。このカンファレンスで私が話した "「edge」の響きはテトリスの世界観を再現している" という話はアーティストの宇川直宏氏が中田さんから聞いた話です。




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そこにあるのはもちろん終末思想でもないし、主人公とヒロインを取り巻く物語でもない。そもそも彼の頭の中で思い描いた風景は、石柱状のモノリスのような物体が「テトリス」のように自分に向かってきているというもので。そこにとがった立体を与えて新しい未来を作りたい。失敗したらゲームオーバーになるというアブストラクトな世界だったようです。


いずれにせよこの曲で彼はサイケデリックな超越世界をイメージしていたんだと感じました。

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ちなみにこの話に関したエントリーを当BLOGの過去エントリーに書いてあります。ご興味がありましたらご覧ください。




『言葉を "アブストラクト・アート" のように用いることで見えてくる "新しい世界"』




ご参考までに。









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